サウスカロライナ州の連邦上院議員補欠選挙の共和党予備選決選投票を控え、上院共和党の選挙対策責任者であるティム・スコット議員は23日、論争を呼んだ発言で批判を受けるダライン・グラハム議員への支持を改めて表明し、彼女の選出を「簡単な選択だ」と強調した。
ディベートでの失言と共和党内での議論
先週行われたラルフ・ノーマン下院議員との討論会において、ダライン・グラハム議員が国家安全保障に関する質問に対して述べた内容が波紋を広げた。台湾や南シナ海といった差し迫った安全保障上の課題について問われた際、同議員は率直に専門外であることを認めた。
「私はただ正直に話します。国家安全保障については、それほど詳しくありません。しかし、軍隊は支持します。」 ダライン・グラハム、NBCニュース
さらに同議員は、「私の兄弟は空軍に33年間いました。だから私は軍を支援するためにできる限りのことをします。私の父は陸軍にいました。私はここで洗練された政治家ではありません。国家安全保障は私の得意分野ではなく、専門分野でもありません。しかし、私は軍を支持します」と付け加えた。この発言に対し、国家安全保障や外交政策への備えを懸念する声が党内の一部から上がっている。これらの分野は、不慮の死を遂げた先代であり、彼女の兄弟でもある故リンゼー・グラハム上院議員が長年重きを置いていた領域であった。
党幹部による擁護とドナルド・トランプ氏の支持
「ダライン・グラハムは本物であり、非常に有能で、プライムタイムの舞台に立つ準備ができている。」 ティム・スコット上院議員、NBCニュース
決選投票の勝敗について「非常に自信を持っている」と述べたスコット議員は、彼女が即座に支持を得られなかったのではなく、「she was ready(彼女の準備ができている)」と感じるまで数週間待ってから自身の支持を与えた経緯を説明した。「サウスカロライナ州の偉大な州のシニア・セネターとして、サウスカロライナ州の人々を代表して、私と一緒に上院にいてほしい人物、ダライン・グラハムです」と語り、簡単な選択だと強調している。

先週にはドナルド・トランプ大統領もスコット議員と共にサウスカロライナ州に入り、グラハム議員の選挙戦を後押しする集会を開催した。トランプ大統領は有権者に向けて、「彼女はアメリカを第一に置く方法しか知らない。…彼女に投票すれば、その投票を非常に誇りに思うだろう」と訴えている。
決選投票の構図とこれからの展望
ダライン・グラハム議員は今年7月、故リンゼー・グラハム議員が急逝した後、その残りの任期を務めるために任命された。その任命から数日後、グラハム議員は上院でフルタームを務めるための特別選挙への出馬を決め、ドナルド・トランプ大統領から迅速に支持を取り付けた。特別予備選挙の後、グラハムとノーマンが進出した決選投票を経て、スコットからも支持を受けることとなった。
今週行われる共和党予備選の決選投票では、ラルフ・ノーマン下院議員との一騎打ちの勝負が決まる。党内の重鎮たちのバックアップを受けるグラハム議員の姿勢が、予備選の有権者にどのように受け止められるのか、その結果が注目されている。