スウェーデン中央部の都市ファゲルスタ(Fagersta)にある高等学校「ブリネル・スクール(Brinellskolan)」で金曜日、剣を持った人物が複数の負傷者を出す襲撃事件が発生した。地元当局およびAljazeeraの報道によると、容疑者は警察に拘束されたという。
スウェーデンの学校で剣による襲撃事件、複数の負傷者が出て容疑者は拘束
ファゲルスタ自治体は声明の中で、「剣を持った襲撃者がブリネル・スクールに侵入し、複数の人に負傷を負わせた」と発表した。事件発生を受け、警察は直ちに現場へ急行し、大規模な対応に当たっている。DWによると、警察への通報は金曜日の午後に寄せられたという。
警察の対応と現場の状況
警察の発表では、事態への対処として複数のリソースが投入され、現場での作業が続けられている。また、一般市民に対しては、警察の指示に従い、現場周辺の道路封鎖区域を尊重するよう呼びかけがなされている。

公共放送SVTによると、現場となった学校の周辺には救急車やパトカー、さらには警察のヘリコプターが出動し、緊迫した状況となった。また、ファゲルスタ自治体は周辺の他の学校について、予防措置としてロックダウン(封鎖)が実施されたことを明らかにしている。ApnewsやEuronewsによると、地元メディアの報道では、警察が容疑者の足に向けて発砲したという情報も伝えられているが、負傷者の具体的な人数については、当局の時点では詳細が明かされていない。ファゲルスタは約1万2000人が暮らす都市で、首都ストックホルムの北西に位置している。
政府首脳らの反応と背景にある過去の事件
スウェーデンのウルルフ・クリステルソン(Ulf Kristersson)首相は、X(旧Twitter)への投稿を通じて「夏休みが明けてすぐのファゲルスタで、重大な事件が発生した」と言及した。その上で、「背後にある動機はまだ分かっていないが、警察が極めて集中的に作業を進めていることを我々は知っている」と述べている。さらに、グンナー・ストロメル(Gunnar Strommer)法相も政府として警察と密接な連絡を取り、状況を継続的に注視していると表明した。

スウェーデン国内では近年、教育機関を標的とした重大な暴力事件が相次いで発生している。2025年2月にはオレブルー(Orebro)の成人教育センターで35歳の男が10人を殺害する事件が発生し、同国最悪の銃乱射事件となった。また、2022年3月にはマルメ(Malmo)の学校で18歳の生徒が教師2人を殺害する事件が起きているほか、2015年10月にはトロルヘッタン(Trollhattan)の学校で剣を持った襲撃者により3人が死亡する事件も記録されている。