ドナルド・トランプ米大統領は、ホワイトハウスの報道官を務めるキャロライン・リービット氏が、今月末をもってその職を退くと発表した。リービット氏は、家族と過ごす時間を優先するために辞任を決断したとされている。
ホワイトハウス報道官キャロライン・リービット氏が辞任へ 家族との時間を優先
トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」を通じてこの人事異動を明らかにし、リービット氏について「2018年以来、正義、自由、そして解放のために戦う素晴らしい仕事をしてきた真のリーダーだ」と評価した。また、同氏は今後もトランプ政権の「トップ外部アドバイザー」の一人として留まり、共和党内でも影響力を持つ声として活動を続ける見通しである。
家族との時間を巡る決断
リービット氏は、自身のSNSを通じて辞任に至った経緯を説明した。今年5月に第二子となる娘のヴィヴィアナさんを出産したリービット氏は、産休を経て先月ホワイトハウスの表舞台に復帰したばかりであった。
リービット氏はSNSで、「娘の誕生後にホワイトハウスへ戻って以来、ホワイトハウス報道官に求められる絶え間ない時間、エネルギー、そして注意を注ぎながら、二人の幼い子供たちが望む最高の母親になることはできないと心の中で感じていた」と心情を吐露した。その上で、「このことが、ホワイトハウスを去り、私の人生の新しい章へ踏み出すというほろ苦い決断に至った理由だ」と述べ、二人の幼い子供を育てる現状において、職務と家庭の両立が困難であるとの判断を示した。
史上最年少の報道官としての経歴
2025年のトランプ大統領就任に伴い、27歳でホワイトハウス報道官に就任したリービット氏は、同職史上最年少の人物となった。現在28歳である同氏は、トランプ氏の第一期政権下でもホワイトハウス報道官室で補佐官として勤務した経験を持つ。
ホワイトハウスの演台でのリービット氏のスタイルは「攻撃的」と評されることも多く、頻繁に行われる記者会見では報道陣と激しく対立する場面もあった。自身の在任初期には、経済に関する質問を投げかけた記者に対し、「この大統領が下した決定や私の知識を試そうとするのは侮辱的だと思う」と応じるなど、メディアに対する厳しい姿勢が注目を集めた。

また、リービット氏はトランプ大統領と同様に、主流メディアが右派の意見に対して偏向しているという批判を繰り返してきた。政権側は、リービット氏のオフィスへの記者によるアクセス制限や、特定の報道機関に対する大統領イベントへの参加制限といった措置を講じており、これらは報道の自由や政府の透明性を損なうものだとして、自由を擁護する団体から批判を浴びることもあった。
政権内の人事異動と今後
リービット氏は、トランプ氏の第二期政権においてこれまでのところ唯一の報道官を務めてきた。同氏の辞任は、トランプ政権における一連の高級幹部の退任に続く動きとなる。今年に入ってからは、パム・ボンディ元司法長官やクリスティ・ノーム元国土安全保障長官といった高官らが解任されたほか、ロリ・ミシェル・チャベス=デレマー元労働長官やトッド・ライオン移民税関捜査局(ICE)局長代行などが、指導力を巡る精査の中で辞任している。

トランプ大統領は、11月に控えた中間選挙について、「共和党が歴史を塗り替え、決定的な勝利を収めるために取り組む中で、リービット氏は引き続き私の政権を支えるだろう」と述べており、今後も外部から政権を支援する立場として期待を寄せている。なお、現時点で後任についての具体的な計画は明らかにされていない。
[https://www.aljazeera.com/news/2026/8/12/trump-reveals-karoline-leavitt-to-step-down-as-white-house-press-secretary] [https://www.theguardian.com/us-news/2026/aug/12/karoline-leavitt-resigns] [https://www.wtap.com/2026/08/12/white-house-press-secretary-karoline-leavitt-will-leave-months-end-trump-says/]