ニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員(36歳)は、自身の卵子凍結治療を開始したことを発表した。オカシオ=コルテス議員は、自身のインスタグラムを通じて、腹部にホルモン剤を自己注射する様子などの過程を公開しており、この決定について自分の人生をよりコントロールできていると感じるための選択であると説明している。
治療プロセスの公開と個人的な動機
オカシオ=コルテス議員は、8月の休会期間を利用して卵子凍結に取り組んでいる。彼女は自身のSNSで、下腹部に最初の注射を行う様子を撮影し、フォロワーに向けて(私がこれをすることについて)変な反応をしないでほしいが、皆さんがそうなるのは分かっていると語りかけた。その後、注射を打った腹部をピンクッションと呼び、3日目には気分が良いことも報告している。
また、彼女はこの経験を記録することで、女性は何でもできるということをフォロワーに示したい考えだとしている。自身の活動について、グリーンルームで注射を打ち、身なりを整えてから国際情勢や国内政策、選挙について話し、人生を謳歌することについて badass(最高)であると述べた。
経済的負担と治療の仕組み
オカシオ=コルテス議員は、治療を検討する上で最もストレスを感じた要因の一つとして費用を挙げている。彼女の場合、費用は少なくとも8,000ドルに達したが、保険は1ペニーもカバーしておらず、100%自己負担であったと明かした。一般的に、卵子凍結の費用は1サイクルあたり1万5,000ドルから2万ドルに及ぶことがあり、月々の保管料などが別途かかるほか、多くの場合保険が適用されない。これには卵子の解凍費用や体外受精(IVF)の費用は含まれていない。
一般的な卵子凍結のプロセスは以下の通りである:
- クリニックの決定と初期検査の実施
- 約2週間にわたる毎日のホルモン剤自己注射と定期的な通院
- 「トリガーショット」の投与
- 鎮静下での卵子採取
- 卵子の急速凍結および保管
年齢に関する議論と医学的見解
この発表に対し、保守派の論客や政治団体からは批判の声が上がった。Turning Point USAの広報担当者アンドリュー・コルベット氏は、卵子凍結が出生率低下の一因であると主張し、オカシオ=コルテス議員が数週間後に37歳になることに触れ、今妊娠すれば老年妊娠(geriatric pregnancy)になると述べた。また、右派コメンテーターのマット・ウォルシュ氏は、彼女の年齢を指摘し、この決定を完全に逆行しており、ばかげていると批判した。

一方で、医療専門家はこれらの批判に反論している。ラスベガスの生殖内分泌専門医キャリー・ベディエント博士は、Theguardianに対し、36歳で卵子凍結が機能しないと言うのはばかげたことだと述べた。ベディエント博士によれば、35歳以下で最も効果的である傾向はあるが、35歳になった途端に「不妊の崖」から転落するわけではなく、36歳、37歳と年齢が上がるにつれて成功率は変動するものの、依然として有効な選択肢であるとしている。
また、CBS Newsの医学特派員セリーヌ・ガウンダー博士は、凍結時の年齢が最終的な成功率の最大の要因であり、卵子の質と量は年齢とともに低下すると指摘した。なお、UCLA Healthの2025年の研究では、女性が卵子を凍結する平均年齢は35歳弱であることが示されている。
政治的背景と私生活への影響
今回の決定は、オカシオ=コルテス議員の2028年大統領選への出馬意向に関する憶測を呼んでいる。彼女はABCの番組「This Week」に出演し、大統領選や上院議員への出馬を否定していない。また、元ホワイトハウス職員のケイティ・ミラー氏はX(旧Twitter)にて、女性が子供を持つ権利を保持することを称賛し、母性が彼女をどう変えるか楽しみにしていると述べた。

一方で、私生活に関する報道も出ている。TMZは、オカシオ=コルテス議員と婚約者のライリー・ロバーツ氏が破局したと報じた。同メディアは、二人が約2年前に別れたと主張しているが、5月4日にマンハッタンのバーガー店で一緒に食事をしている写真が投稿されており、関係の現状について議論が起きている。