サウスカロライナ州で行われた共和党の上院議員特別予備選において、現職のダーリン・グラハム上院議員とラルフ・ノーマン下院議員の2名が決選投票に進むことが決定した。AP通信の集計結果に基づき、8月25日に決選投票が行われる。
トランプ大統領の支持と選挙の背景
今回の特別予備選は、7月11日に心停止により急逝したリンゼイ・グラハム上院議員の後任を決定するために実施された。リンゼイ氏は6月の予備選を既に勝ち抜いていたが、その死去に伴い、11月の本選に向けた新たな共和党候補を選出する必要が生じた。
ダーリン・グラハム氏は、ヘンリー・マクマスター州知事によってリンゼイ氏の残りの任期を埋めるため指名され、7月14日に就任した。彼女はサウスカロライナ州で初めて上院を代表する女性となった。ドナルド・トランプ大統領は、リンゼイ氏の死から1週間足らずの7月17日にTruth Socialで「完全かつ全面的な支持」を表明し、彼女の出馬を後押しした。
しかし、10人が立候補した今回の予備選で、グラハム氏は単独での勝利を逃した。一部の共和党有権者は、トランプ氏の支持を尊重しつつも、彼女がこれまで選出職の経験がないという経歴を懸念し、他の候補者に投票したとNBC Newsに語っている。
決選投票に進む候補者のプロフィール
決選投票に進出した2名の候補者は、対照的な経歴を持つ。

- ダーリン・グラハム氏(62歳): 州知事による指名で上院議員に就任。就任後の短期間に、ロシアとイランへの新制裁を課す法案への投票や、トッド・ブランシュ司法長官の承認投票などに関与した。彼女は、国家安全保障の重要性を認めつつも、自身の重点課題として生活費などの「家庭の予算」に関する問題に取り組む意向を示している。
- ラルフ・ノーマン氏: 2017年から下院議員を務める不動産開発業者で、ハウス・フリーダム・コーカス(House Freedom Caucus)の著名なメンバーである。財政保守主義を掲げ、トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」アジェンダを支持している。今年行われた州知事予備選では3位に終わったが、その際に構築した選挙基盤を維持していた。
激戦となった予備選の構図
短期間に凝縮された選挙スケジュールは、有権者が候補者を十分に知る時間を奪ったとの指摘がある。一部の有権者は、誰に投票すべきか判断するために奔走していたという。

今後の日程と本選への展望
8月25日の決選投票で勝利した共和党候補は、11月の本選で民主党候補のアニー・アンドリュース氏(小児科医)と対戦する。サウスカロライナ州では1998年にフリッツ・ホリングス氏が再選されて以来、民主党が上院議席を獲得していないため、共和党の指名候補が本選で極めて有利であると見られている。
トランプ大統領は、グラハム氏について「見た目は素敵だが、実際にはタフで強く、リンゼイの遺志を継ぐのに最適な人物である」と述べ、彼女が政権の目標達成に寄与すると期待を寄せている。