フーシ派による紅海でのサウジ油槽船攻撃の主張と海上封鎖
イエメンの武装組織フーシ派は木曜日、サウジアラビアの石油タンカーに対する軍事作戦を実行したと発表しました。この動きは、同組織が今月宣言したサウジに対する海上封鎖の実施をいっそう強める一環として行われたものです。
フーシ派の軍事報道官であるヤヒヤ・サレア氏は、アル・マシラ・テレビを通じて声明を発表しました。その中で、同グループの武装勢力が「ENCELIA」および「LAYLA」と特定された2隻のタンカーを、弾道ミサイル、巡航ミサイル、およびドローンを用いて標的にしたと述べています。
さらにサレア氏は、サウジの港湾に寄港する船舶に対して同グループの軍隊が課した禁輸措置に違反したため、これらの船舶が標的にされたと主張しました。ミサイルとドローンによる攻撃によって両タンカーの上で火災が発生し、作戦は「正常に目的を達成した」と述べました。ただし、新華社通信の報道によれば、声明では具体的なインシデントの発生場所が示されず、被害の実態を示す証拠や死傷者の有無についても言及されませんでした。
サウジアラビアの石油タンカーが標的とされたこの一件について、ロイター通信や各種報道機関は、フーシ派の主張が独立して検証されていないことを伝えています。サウジ当局からの即時の公式コメントも出されていません。
英海事機関による紅海南部での爆発音と被害報告
また、これとは別に、英海事機関(UKMTO)は28日、あるタンカーの船長から紅海南部を通過中に爆発音がしたとの報告があったと明らかにし、乗組員と船舶は無事で環境被害の報告はないとしています。この報告がフーシ派の主張する攻撃と関連しているかどうかは、ロイターでは確認できていません。
同時に、英海事機関(UKMTO)は、サウジアラビアのアル・シュカイクから南西に約70海里離れた海域において、タンカーが「正体不明の飛翔体」に直撃されたという報告を、ソーシャルメディアプラットフォームXに掲載された警告報告の中で明らかにしました。その報告によると、乗組員が消火活動を試みる中で、船上で火災が発生したということです。
海上交通への影響とサウジ向け海上制限の背景
今回の事態の背景には、フーシ派が新たに実施を強めているサウジアラビア向け海上制限の存在があります。

フーシ派の主張は、同グループがサウジの港湾と貿易を行う船舶を標的とする拡大された海上制限を発表した2日後に行われました。同グループは、この措置に違反する船舶が「標的の対象になり得る」と警告していました。
この厳しい制限措置について、フーシ派は、サウナ国際空港の閉鎖が継続していることに対する対応であると説明しています。同組織はサウジアラビアがフーシ派の支配地域への空路制限を支持していると非難しており、今回の海上での圧力はその報復措置としての性格を帯びています。
国際的な商業航行に対するリスクは、ホルムズ海峡の管理をめぐる米国とイランの紛争の最中において、これによってさらに高まる懸念が生じています。
フーシ派はガザ戦争の最中にも、イスラエルやアメリカに関連していると主張する船舶に対してミサイルやドローン、海上兵器を使用した過去があります。こうした脅威によって、国際的な貿易やエネルギー輸送の大動脈である紅海から多くの海運会社が船舶の迂回を余儀なくされてきました。
イエメン国内では2014年後半にフーシ派が首都サヌアやイエメン北部の大部分を制圧して以降紛争が続いており、2015年にはサウジ主導の連合軍がイエメン政府支援のために介入しました。
2022年の国連による休戦合意以降維持されてきた緊張緩和の動きが、今回の新たな展開によって崩壊するのではないかという懸念が強まっています。
