2026年の野球殿堂入りを飾るカルロス・ベルトラン、アンド鲁・ジョーンズ、ジェフ・ケントの3氏が選出された。圧倒的なプレーヤーとしての実績や、ファンを魅了した時代を超越するパフォーマンスが、7月26日の殿堂入り式典を前に改めて称賛されている。
カルロス・ベルトランが残した伝説的なポストシーズンと5ツールの才能
2026年7月26日に殿堂入りを迎えるカルロス・ベルトランは、メジャーリーグの歴史において最も完成度の高い5ツールプレイヤーの一人として名を刻んだ。スイッチヒッターの中堅手として優れた身体能力を誇り、ファングラフスのデータが示すように、通算WARは70.1、ピークWARは44.4、JAWSは57.
選手としての輝きは、特に2004年のポストシーズンで強烈な印象を残した。ヒューストン・アストロズに加入して臨んだその年の10月、わずか12試合で打率.435、長打率1.022、8本塁打、6盗塁、21得点をマークし、中堅手として広範囲を守り抜いた。当時チームメイトだったクレイグ・ビジオは、その驚異的なパフォーマンスについて次のように振り返っている。
クレイグ・ビジオ(アストロズのチームメイト)は、彼がまるでスーパーマンのようであり、これまでに見たことのないようなパフォーマンスを見せつけられたとESPNの報道で語っている。
ベルトランはキャリアを通じて435本塁打を放ち、1,500打点と1,500得点を達成したメジャー史上39人の選手のひとりとなった。さらに、その中で300盗塁以上を同時に記録したわずか9人の選手にも数えられている。加えて、300本塁打と300盗塁を両立させた史上8人の選手の一人であり、200回以上の試行回数を持つ選手の中では史上最高の86.4%という高い盗塁成功率を誇っている。
1977年4月24日にプエルトリコのマンナティで生まれたベルトランは、製薬会社のセールスマンであった父ウィルフレッドと専業主婦の母カルメンの間に4人きょうだいの次男として誕生した。幼少期には自宅の近くで野球に親しみ、父の帰りを待ってキャッチボールをする日々を送っていた。
アンドリュー・ジョーンズの10年連続ゴールドグラブと守備の足跡
アトランタ・ブレーブスで19歳にしてワールドシリーズ第1戦で1試合2本塁打を放つなど、若くして大舞台で衝撃を与えたアンドリュー・ジョーンズも、2026年の殿堂入りを果たした一人である。ジョーンズはメジャーで通算434本塁打を放ちながらも、最大の足跡を残したのはその守備力にあった。中堅手として圧倒的な存在感を放ち、10年連続でゴールドグラブ賞を獲得するなど、史上最高の名手として高く評価されている。
ベルトランとジョーンズの2人は、1960年以降にキャリアをスタートさせた中堅手として、アンドレ・トワッグ、カービィ・パケット、ケン・グリフィ・ジュニアに続き、殿堂入りを果たした史上4人目および5人目の主要中堅手となった。
ジェフ・ケントの打撃記録と現代の投票動向
一方で、ベルトランに関しては選手としての圧倒的な実績のほかに、2017年から2018年にかけてのアストロズにおけるサイン盗み問題の中心人物として名前が挙がった経緯もある。チームの元データ分析担当ディレクターであるトム・コッホ=ヴェーザーの言葉によれば、当時の組織的プログラムにおいて重要な位置を占めていたとされる。
サイン盗み発覚後のスキャンダルにより、メッツの監督に就任しながらも指揮を執ることなく職を失うなど不遇の時期もあったが、ベテラン記者による投票では最初の資格取得年である2023年に46.5%の支持を集め、その後も得票率を着実に伸ばして2025年の投票では70.3%に達していた。新加入の候補者に初年度から圧倒的な得票を集める者がいない今年の投票において、主要な選出対象として注目を集めてきた。