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ヘグセス長官 イラン紛争での米国防省費用は375億ドルから800億ドル

7月 22, 2026 / nipponese
イラン紛争の戦費と追加予算要請の波紋

米国防省のピート・ヘグセス長官は22日、イランとの紛争費用がこれまでに375億ドルに達したと上院歳出委員会で証言しました。トランプ政権は紛争継続に向け、さらに670億ドルの追加予算を議会に求めていますが、民主党議員からは戦略の失敗を指摘する厳しい批判が相次いでいます。

イラン紛争の戦費と追加予算要請の波紋

しかし、この金額を巡る認識には大きな隔たりがあります。ヘグセス長官が示した375億ドルという数字は、今月初旬に提示された約300億ドルから上昇したものです。長官は、この見積もりには給与や運用、維持費が含まれていると説明しましたが、その詳細な内訳については明らかにしませんでした。また、今回の見積もりは9月30日までの予測費用を含んでいるものの、算出の根拠については不透明なままです。

議会では、この追加予算要請を巡り紛糾が続いています。ヘグセス長官は統合参謀本部のダン・ケイン議長と共に証言に立ち、今回の予算要請を「緊急かつ必要なものだ」と強調しました。長官は上院議員に対し、「これらの資金がなければ、重大な不足に直面する」と警告しています。しかし、CBSニュースによると、2人の民主党関係者と別の情報筋は、実際の戦費はこれよりもはるかに高額であると指摘しています。その理由として、現在の見積もりには損傷を受けた米軍基地の再建費用や、破壊された航空機の交換、弾薬の完全な補充といったコストが含まれていないことが挙げられています。NBCニュースは、国防省の内部的な総費用は800億ドルから1000億ドルにのぼる可能性があると報じました。

紛争を巡る情勢は、ここ数日でさらに悪化しています。米軍とイランは11日連続で夜間の攻撃を応酬しており、イランがホルムズ海峡で複数の商船を攻撃したことで、両国間の脆い停戦状態は終焉を迎えました。マニラを訪問中のマルコ・ルビオ国務長官は、東南アジア諸国の外相会議において、「我々は交渉に対してオープンだが、イラン側は外交的解決に対して真剣ではない」と述べました。ルビオ氏は「彼らが真剣であれば、我々も真剣だ。もしそうでなければ、我々の利益と同盟国の利益を守るために必要なことを行う」と語り、イランによるホルムズ海峡の封鎖を許容しない姿勢を明確にしました。

議会内部の反応は冷ややかです。上院歳出委員会での公聴会では、ヘグセス長官の冒頭発言が抗議者たちによって何度も中断されました。パティ・マレー上院議員は、この予算要請が「終わりのない戦争(forever war)」を助長するものだと警告しました。共和党内でも、財政規律を重視する議員らからは支出削減を求める声が上がっています。下院は木曜日に休会し、議会両院の合同審議は9月まで再開されない見通しであるため、国防省が資金を獲得できるのは数ヶ月先になる可能性が高いと見られています。

戦地での犠牲も拡大しています。ドナルド・トランプ大統領はTruth Socialへの投稿で、2月28日に始まったイランとの戦争でこれまでに18名が死亡したと記しました。国防省は火曜日、イラクでマイケル・エマニュエル・スウィントン軍曹(30)が死亡したと発表しました。さらに、ヨルダンではアンヘル・ランパーサド軍曹(28)が死亡したと見られるほか、イザベラ・ゴンザレス一等兵(19)とタイラー・フィーハン少尉(25)が戦死したことが軍により確認されています。