韓国は今週、軍の戦力強化策として全兵力の半数にあたる50万人を無人機操縦訓練に投入する計画を発表した。防衛省は26日、全軍兵士が「無人機を第二の個人火器のように扱える」との方針を打ち出し、2029年までに6万機の商用ドローンを調達し、2030年までに2万機以上の低価格消耗型戦闘用ドローンを導入する予定だ。背景には北朝鮮の無人機能力拡大と、ウクライナや中東での戦争で無人機が「戦場のゲームチェンジャー」となった実績がある。
韓国が50万人の「ドローン戦士」育成計画を公表
韓国防衛省は26日、全軍兵士を無人機操縦訓練に投入する大規模な軍事改革を発表した。防衛相の安奎博(アン・ギュバク)は声明で、「全ての兵士が無人機を第二の個人火器のように扱えるようにする」と強調した。この計画では、陸・海・空軍、海兵隊の50万人が「ドローン戦士」として訓練を受けることになる。ガーディアンによると、韓国軍は今年末までに1万1千機の商用ドローンを調達し、2029年までに6万機に増やす予定だ。さらに2030年までには2万機以上の低価格消耗型戦闘用ドローンも導入する。
この計画の核心は、戦場で無人機が果たす役割の拡大にある。安氏は、「ウクライナや中東での戦争で無人機が戦場のゲームチェンジャーとなった」と指摘し、「低価格で大量に運用できるドローンは戦争の性質そのものを変えている」と述べた。ガーディアンが報じた通り、韓国は今後、レーザーや高出力マイクロ波兵器による対無人機システムの強化も進める予定だ。
“全ての兵士が無人機を第二の個人火器のように扱えるようにする”
安奎博(韓国防衛相)
北朝鮮の脅威と韓国の対応
韓国の無人機戦力強化は、北朝鮮の軍事能力拡大に対する緊急対応ともいえる。2022年には北朝鮮の5機の小型無人機が韓国領空を侵犯し、うち1機は大統領府上空まで侵入した。韓国軍は戦闘機や攻撃ヘリコプターを出動させ、約100発の砲撃を行ったが、1機も撃墜できなかったという。ガーディアンは、北朝鮮がロシアとの軍事協力を深め、ウクライナ戦争での実戦データを活用していると指摘している。
“低価格ドローンが大量に運用されることは、戦争の性質そのものを変えている”
安奎博(韓国防衛相)
韓国独自開発の「K-Lucas」とイランのシャヘド-136の関係
<!無人機戦争の新時代と韓国の戦略
ウクライナ戦争や中東での紛争で明らかになったのは、無人機が戦争の形態を根本から変えつつあることだ。韓国はこの動向を受け、軍の全兵力を無人機操縦訓練に投入することで、戦場での対応能力を飛躍的に向上させる狙いがある。特に、北朝鮮がロシアとの軍事協力を通じて無人機戦術を学び、韓国に対する脅威を高めている現状を考慮すると、この計画は緊急の対応策ともいえる。
韓国防衛省は、2029年までに6万機の商用ドローンを調達し、2030年までには2万機以上の消耗型戦闘用ドローンも導入する。これは、単に数を増やすだけでなく、無人機を戦場の主力兵器として位置づける戦略的転換を意味する。ガーディアンが指摘するように、「低価格で大量に運用できるドローンは戦争の性質そのものを変えている」という認識が、韓国軍の新たな戦力構想に反映されている。
今後どうなる?韓国と北朝鮮の軍事競争
韓国の無人機戦力強化は、北朝鮮との軍事競争をさらに加速させる可能性がある。北朝鮮はすでにウクライナ戦争でロシア軍と共に戦闘経験を積み、無人機戦術を習得している。韓国が50万人のドローン戦士を育成し、6万機の商用ドローンと2万機の消耗型戦闘用ドローンを導入すれば、両国の軍事バランスは大きく変化するだろう。
今後、韓国は対無人機システムの強化にも力を入れる予定だ。レーザーや高出力マイクロ波兵器を用いた対策が進められる中、北朝鮮の無人機脅威に対する韓国の対応は、今後も注目されるだろう。両国の軍事競争は、無人機戦争の新時代を象徴するものとなりつつある。
韓国防衛省は、この計画を「戦場のゲームチェンジャー」と位置づけている。今後、無人機戦争の新時代がどのように展開するのか、韓国と北朝鮮の軍事競争は今後も世界の注目を集め続けるだろう。
<!– /wp:paragraph This strategic shift, marked by the acquisition of 60,000 commercial drones and 20,000 combat drones by 2030, signifies a fundamental transformation in the nature of warfare as the Korean military repositions unmanned aircraft as a primary force on the battlefield.Find more reporting in our 世界 section.