[책] コンサートホール×オーケストラ
トヨタ安久・林田直樹・牛尾宏に地獄/エポックを出す
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コンサートホールに座った後、公演が始まり、最初の音が響く瞬間、その音は果たして演奏者だけのものだろうか。同じ楽譜、同じオーケストラ、同じ指揮者なのに他の会場で音楽がまったく異なって聞こえた経験があれば、その違いを生み出したもう一つの主人公はコンサートホールだ。世界的な音響設計士トヨタ・ヤスヒサの「コンサートホール×オーケストラ」は、「空間」がどのように音楽を作り出すかについての話を伝える。
「明瞭な音と豊かな響き、一見矛盾のようですが、実際に良いコンサートホールはこの両方を備えています」
この本はトヨタと音楽評論家の林田直樹の対談を中心とする。コンサートホールという空間自体を物語の中心に置き、音響と音楽、建築と演奏の関係を解いていく。ここに音楽ジャーナリストのウシオヒロエの文が加わり、技術的な説明と歴史的文脈を補完する。
トヨタはまずアルバムとストリーミング、映像プラットフォームがあふれる時代に私たちはなぜまだ会場を探すのかと尋ねる。彼の答えは単純です。コンサートホールで直接聴く演奏は、録音された音楽と比較できない感動を与えるためだ。コンサートホールは音楽を’作る行為’と’聞く行為’が交差する場所であり、それ自体で一つの作品である建築物だ。それで、クラシック愛好家たちはどのコンサートホールで演奏するかを重要に考える。

オーケストラ関連画像。ゲッティイメージバンク
この本は、コンサートホールをしばしば「第2の楽器」と呼ぶ理由を具体的に説明する。壁や天井の形、反射音と残響音の設定、吸音に影響を与える椅子の材質と構造、舞台底と反射板、演奏席の配置まで、すべての要素が音楽に影響を与えます。特に残響時間が長いと良いホールという通念に対してトヨタは線を引く。残響時間は一つの指標に過ぎず、ホールの質を決定する絶対基準ではない。サントリーホール設計当時「数字より重要なのは全体的な品質」という発注先の言葉は彼にウイスキーのアルコール度数を思い出させた。数字では説明できない感覚が結局良い音を作るという話だ。
ステージ上の音響反射板の説明は、コンサートホールの音響が観客だけでなく演奏者のためのものであることを示している。反射板がなければ音は散らばって吸収され、客席に行けない。サントリーホールの場合、ホール全体を見ると天井がより高くてもよかったが、演奏者にはむしろ音が遠くなることができた。反射板は舞台上の音を再び演奏者に返す装置だった。

日本サントリーホールの様子。 Suntory Hall
トヨタはアンサンブルの良し悪しは好みの問題ではなく、明らかな「質の問題」だと言う。彼は特に指揮者の役割に注目する。ヘルベルト・フォン・カラヤンは、トゥティでアンサンブルが乱れるとポルティシモをピアニシモに下げてバランスを先に合わせた後、音を育てていった。セルジュ・チェリヴィダケは、団員がお互いの声をよりよく聞くようにできるだけ近くに座らせ、エサペカサロネンはウォルトディズニーコンサートホールの舞台で木管を指揮者の近くに配置してほしいと要請した。
また建築家とのコラボレーションも重要な軸だ。トヨタはフランク・ゲイリーと共にウォルト・ディズニー・コンサートホールをはじめとするいくつかのプロジェクトを行った。彼は、建築家がクラシック音楽をどれほど愛しているかがデザインに大きな影響を与えると言います。音楽と音響を中心に内部設計を先に終えた後、外観を完成したウォルトディズニーコンサートホールは、そんなコラボレーションの象徴的な結果物だ。
現在トヨタは日本地方コンサートホールの活性化に努めている。彼は「自慢できるコンサートホール」が都市を変えると言う。タクシーの騎士が誇り、その街に住みたくなるホール。これは、コンサートホールが単純な会場を超えて地域の文化的資産になる可能性があることを示しています。 320ページ、2万ウォン。

アメリカウォルトディズニーコンサートホールの前景。 LA Phill
#コンサートホールというもう一つの主人公音響設計士が聞こえる音の秘密