デトロイト・タイガースは2026年7月30日、球団のトッププロスペクトであり全米でも高い評価を受けるマックス・クラーク外野手をメジャーリーグへ昇格させる方針を固めたと、複数の情報源が伝えた。21歳の若き有望株は、今週金曜日に予定されているアスレチックスとの敵地シリーズ初戦から合流し、いよいよ待望のメジャーデビューを迎える見通しとなった。
Baseball Americaのエミリー・ウォルドン記者が最初にこの昇格を報じ、MLB.comのソースもこれを裏付けた。タイガースはこの追加に伴い、26人および40人のロースター枠の調整を行う必要がある。球団からの正式発表はまだ行われていない。
傘下トレドでの圧倒的な夏とメジャー昇格への道のり
タイガースが2023年のMLBドラフト1階1巡目(全体3位)で指名したマックス・クラークは、今季ここまで傘下のトリプルAトレド・マッドヘンズで90試合に出場し、打率.276、出塁率.368、長打率.434、11本塁打、20二塁打、2三塁打、42打点、21盗塁(23回中)、50四球、66三振を記録している。インディアナ州のフランクリン・コミュニティ高校出身のクラークは、2023年のドラフトで高校生として最上位で指名され、ドラフト1巡目にはポール・スキーンズ、ディラン・クルーズ、ワイアット・ラングフォードらも名を連ねた。また、高校時代にはインディアナ州ゲータレード・ベースボール・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーを3度受賞し、2023年のナショナル・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーにも選出されている。
MLBパイプラインとBaseball Americaのランキング
クラークはMLBパイプラインで全体13位、Baseball Americaで第16位(のちに5位とも)、Baseball Prospectusのシーズン中ランキングで全体14位、CBSスポーツの順位では全体11位にランクインするなど、全球界屈指のプロスペクトとして注目を集めてきた。春季キャンプでは苦戦したものの、シーズンを通じてトリプルAで過ごし、特に中旬以降は7月に入ってからの好調も含めて過去33試合で打率.326、7本塁打、7二塁打、9盗塁、21四球、23三振と凄まじいパフォーマンスを見せている。守備面でもエリート外野手として高く評価されており、MLBの20から80のスケールでスピードに「70」の評価が与えられている。

同期入団である同級生のケビン・マクゴニルがデトロイトの開幕ロースター入りを果たし、アメリカン・リーグの新人王候補となっていることも刺激となり、クラークは今夏、メジャーの外野陣が入れ替わる中でトレードマークの赤いサングラスとダイヤモンドチェーンを身に着け、トレドでの日々を耐え抜いてついにチャンスをつかんだ。
スコット・ハリスの評価とコメント
デトロイト・タイガース野球運営部門社長のスコット・ハリスはBaseball Americaに対し、マックスはあらゆる能力を備えた選手であり、業界内ではその表現があまりにも安易に使われがちだが、マックスはそのすべてを兼ね備えていると考えていると語った。
チームが抱える外野の課題とトレード期限直前の動き
今回の電撃昇格は、デトロイト・タイガースが戦う厳しい現状とも深く結びついている。チームは直近の本拠地コメリカ・パークでのボルティモア・オリオールズ戦で3試合中2敗を喫し、特に水曜日の試合では12回表の末に10対9で痛恨の逆転負けを喫してシーズン成績を51勝58敗とした。この試合では7-0のリードをフイにしただけでなく、5回途中にユーティリティプレイヤーのマット・ヴィアリングが足の負傷とみられる症状で途中交代するアクシデントも発生した。さらに、チームのエースであるタリク・スクーバルにとってデトロイトでの最後の登板になるのではないかという噂やトレードの憶測も飛び交うなど、チームは試練の時期を迎えている。
こうした中、チームは金曜日からカリフォルニア州ウェスト・サクラメントのアスレチックスとの3連戦に臨む予定となっており、若きスター候補生マックス・クラークの合流が起爆剤となることが期待されている。