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2026-02-03 00:56:00
目標としていた契約回線数1000万の獲得を2025年末に突破し、好調な伸びを続ける楽天モバイル。
春の商戦期を迎えた2月2日に同社は記者説明会を実施し「楽天最強のU-NEXT」をお得に利用できるキャンペーンなどを打ち出し顧客獲得の強化を図ろうとしている。
だが、契約数が増えるにつれ、楽天モバイルにとって大きな課題となるのが通信トラフィックの増大と、それに伴う通信品質の低下だ。同社はどのような対策を取っているのか、説明会の内容から解説する。
通信品質の低下が囁かれていた楽天モバイル
楽天モバイルの契約数が急拡大した2024年以降、都市部などで混雑が生じやすく、同社の通信品質が低下しているとの声が多く聞かれるようになった。
その影響は外部機関の評価からもわかる。楽天モバイルはオリコンの顧客満足度調査で、携帯キャリア部門で3年連続1位を獲得しており、その内容を見ると料金プランや加入手続きなどほとんどの項目で1位を獲得している。
だが、「通信速度・安定性」の項目だけは唯一、携帯4社の中で最下位となっている。

とりわけ楽天モバイルの料金プランである「Rakuten最強プラン」「Rakuten最強U-NEXT」は、月額5000円以下でデータ通信が使い放題と、安価ながら通信トラフィックの増加につながりやすい。
それだけに楽天モバイルには契約数を増やすだけでなく、通信品質を維持向上させることも同時に求められている。
2日の記者説明会ではキャンペーン施策だけでなく、通信品質の改善に向けた取り組みを同時に打ち出していた。
楽天モバイルの矢澤俊介社長によると、やはり1000万契約を突破したことで通信トラフィックは大幅に増大しているとのこと。
中でも若い人を中心として、ストリーミング動画を再生し続ける「流し見」の文化が定着したことが、トラフィック増加に大きく影響しているという。
楽天モバイルにあがっていた「二大改善エリア」
そこで楽天モバイルは、顧客からの改善要望が大きい2つの場所で重点的に改善を図っていくことを明らかにした。
その1つは人込みの多い繁華街で、そうした場所には通信容量がより大きい5Gの基地局を、オフィス街や住宅地などさまざまな場所に追加で設置。トラフィックを分散させ、混雑時のつながりにくさを改善する取り組みを進めているという。

それに加えて商業施設やアリーナなど、多くの人が集まる施設に向けても、新設や改修などの工事タイミングに併せてトラフィック対策を進めている。
鉄道の中でも、混雑しやすい東京のJR山手線に関しても、2025年12月時点で主要18駅の5G対応が完了している。

ちなみに、楽天モバイルは今回の記者説明会に合わせて5G対応のモバイルルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」を、2026年3月頃より発売すると発表。
通信量の大きいモバイルルーターを5Gに対応させることで、整備が進んだ5Gの利用を増やす狙いもあると言えそうだ。

そしてもう1つ、同社が重点的に対策を進めているのが通信品質低下が特に多く指摘されている地下鉄だ。
原因は地下鉄内のネットワーク整備に用いている1.7GHz帯の帯域幅が、多くの場所で5MHz幅しか用いておらず、大容量通信に弱く混雑しやすかったためだ。
そこで楽天モバイルでは、その帯域幅を20MHzに広げ、通信容量を4倍に増やす工事を急ピッチで進めた。東京メトロや都営地下鉄といった東京の主要な地下鉄路線では、2026年1月時点で9割近くの工事が終わっており、7月にはほぼ全ての工事が完了する予定だという。

また首都圏以外でも、大阪メトロや名古屋市営地下鉄など、主要都市の地下鉄でのトラフィック対策も順次進められているそうで、2026年から2027年末頃にかけ、その対応が完了する予定だとしている。
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