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生成AIの登場も追い風に? アメリカで「ブルーカラーの仕事」を選ぶZ世代が増えている | Business Insider Japan

ピーター・デイズリー/ゲッティイメージズ2年前、ゼカリヤ・オスバーンは大学受験に向けて共通願書を準備していた。オスバーンは学校に行くのも、1日中机に向かっているのも嫌だったけれど、成績は常に良かったので、大学に進学するのは当たり前のように思えた。両親も進学を後押ししていた。しかし、高校卒業まで1年を切ったある夜、真夜中に願書を眺めていたオスバーンは、大学に進学するのをやめることにした。「詐欺師のような気分だった」と言う。自分がどんな職業に就きたいのかも分からなかったし、大学に行くお金もなかった。学生ローンを組んで、飲み会を楽しんだり、自分探しをする代わりに、オスバーンは造園の副業をフルタイムのビジネスに成長させることにした。20歳になった現在、オスバーンは「Z's Exterior Services」の経営者として、アメリカのバージニア州北部で芝生の手入れやマルチング、高圧洗浄、その他の造園サービスを提供している。フルタイムとパートタイムの従業員を雇い、事業をさらに拡大する計画だ。そして、交際相手のもとを訪ねれば、大学での経験も味わうことができるという。オスバーンはマルチングに夢中なわけではない。ただ、会社を経営するのはおもしろいし、顧客が喜んでくれることにやりがいを感じている。「どれだけの労力を費やして、どれだけの見返りがあるかということです」とオスバーンは言う。ものすごい借金をしたのになかなか仕事が見つからないという話も聞くし、学位を取得するために何時間も勉強したり、大金をつぎ込んでも、必ずしも同じ結果が得られるとは限らないとオスバーンは話した。高騰する大学の学費と、多くのホワイトカラーのキャリアの不確実性を目にし、多くのZ世代の若者たちが"別の道"を選んでいる。金融危機をきっかけに法科大学院への進学をやめ、ブルーカラーの仕事を選んだミレニアル世代がいま伝えたいこと | Business Insider Japanアメリカ人は大学進学の投資利益率(ROI)への信頼を失いつつある。2023年のギャラップ(Gallup)の調査では、高等教育制度に「大いに」または「かなり」信頼を寄せていると回答した人の割合はわずか36%で、2015年の57%から低下した。2024年のピュー・リサーチ・センターの調査では、ローンを組んででも学生が大学に通う価値はあると考えるアメリカ人はわずか22%だった。そして、2025年のIndeedの調査では、学位の取得を"時間とお金の無駄"と感じる傾向が最も強いのはZ世代であることも分かった。Experianによると、平均的なZ世代は約2万3000ドル(約330万円)の学生ローン債務を抱えている。ワーク・ライフ・バランスや経済的な安定、独立への道など、Z世代が最も望んでいるものがホワイトカラーの仕事から消えつつある今、その"負担感"はより重くなり始めている。管理職は従業員をオフィスに呼び戻し、生成AIやAIエージェントにエントリーレベルの仕事を割り当てることで、キャリアアップに向けた"はしご"を解体している。キャリア情報サイトHandshakeの調査によると、AIツールに詳しい大学4年生の62%が、AIによる自動化の広がりが自分たちのキャリア展望に影響を及ぼすことを"少なくとも多少は"懸念していると回答していて、2023年の44%から増加した。テクノロジー、コンサルティング、人材、法律など、かつては安定していた業界でも、エントリーレベルの仕事が生成AIに奪われるリスクが高まっている。ニューヨーク連銀によると、2025年の初めには大卒新入社員の失業率が5.8%と、1年前の4.6%から急上昇し、状況は「目に見えて悪化」している。さらに、トランプ関税が市場に不信感を生み、企業の新規雇用への意欲を削ぎ、ホワイトカラーの労働者は行き詰まりを感じている。その一方で、ブルーカラーの仕事(中には数十万ドルの安定した報酬が得られる仕事もある)が"オアシス"のように見え始めている。就職が決まらないままオックスフォード大学を卒業した筆者、生活を支えたのは「ペットシッター」の仕事だった | Business Insider Japanアメリカ学生情報センター研究所(National Student Clearinghouse Research Center)の調べでは、2年制大学で職業訓練に重点を置く学生の割合は2019年の約15%から2024年には20%近くまで増加した。労働統計局によると、アメリカで最も急成長している職種は風力タービンの技術者とソーラーパネルの設置者で、次いで医療関係、そしてデータアナリストや情報セキュリティアナリストといったIT関係の職種が続く。建設、配管、電気工事、運輸業界の仕事はいずれも、2023年から2033年までの平均雇用成長率4%を上回るスピードで成長すると予測されている。次のページ>>「ブルーカラーの仕事」とは #生成AIの登場も追い風に #アメリカでブルーカラーの仕事を選ぶZ世代が増えている #Business #Insider #Japan

生成AIの登場も追い風に? アメリカで「ブルーカラーの仕事」を選ぶZ世代が増えている | Business Insider Japan

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2025-05-29 10:00:00

ピーター・デイズリー/ゲッティイメージズ

2年前、ゼカリヤ・オスバーンは大学受験に向けて共通願書を準備していた。オスバーンは学校に行くのも、1日中机に向かっているのも嫌だったけれど、成績は常に良かったので、大学に進学するのは当たり前のように思えた。両親も進学を後押ししていた。しかし、高校卒業まで1年を切ったある夜、真夜中に願書を眺めていたオスバーンは、大学に進学するのをやめることにした。「詐欺師のような気分だった」と言う。

自分がどんな職業に就きたいのかも分からなかったし、大学に行くお金もなかった。学生ローンを組んで、飲み会を楽しんだり、自分探しをする代わりに、オスバーンは造園の副業をフルタイムのビジネスに成長させることにした。20歳になった現在、オスバーンは「Z’s Exterior Services」の経営者として、アメリカのバージニア州北部で芝生の手入れやマルチング、高圧洗浄、その他の造園サービスを提供している。フルタイムとパートタイムの従業員を雇い、事業をさらに拡大する計画だ。そして、交際相手のもとを訪ねれば、大学での経験も味わうことができるという。

オスバーンはマルチングに夢中なわけではない。ただ、会社を経営するのはおもしろいし、顧客が喜んでくれることにやりがいを感じている。「どれだけの労力を費やして、どれだけの見返りがあるかということです」とオスバーンは言う。ものすごい借金をしたのになかなか仕事が見つからないという話も聞くし、学位を取得するために何時間も勉強したり、大金をつぎ込んでも、必ずしも同じ結果が得られるとは限らないとオスバーンは話した。

高騰する大学の学費と、多くのホワイトカラーのキャリアの不確実性を目にし、多くのZ世代の若者たちが”別の道”を選んでいる。

金融危機をきっかけに法科大学院への進学をやめ、ブルーカラーの仕事を選んだミレニアル世代がいま伝えたいこと | Business Insider Japan

金融危機をきっかけに法科大学院への進学をやめ、ブルーカラーの仕事を選んだミレニアル世代がいま伝えたいこと | Business Insider Japan

アメリカ人は大学進学の投資利益率(ROI)への信頼を失いつつある。2023年のギャラップ(Gallup)の調査では、高等教育制度に「大いに」または「かなり」信頼を寄せていると回答した人の割合はわずか36%で、2015年の57%から低下した。2024年のピュー・リサーチ・センターの調査では、ローンを組んででも学生が大学に通う価値はあると考えるアメリカ人はわずか22%だった。そして、2025年のIndeedの調査では、学位の取得を”時間とお金の無駄”と感じる傾向が最も強いのはZ世代であることも分かった。Experianによると、平均的なZ世代は約2万3000ドル(約330万円)の学生ローン債務を抱えている。ワーク・ライフ・バランスや経済的な安定、独立への道など、Z世代が最も望んでいるものがホワイトカラーの仕事から消えつつある今、その”負担感”はより重くなり始めている。管理職は従業員をオフィスに呼び戻し、生成AIやAIエージェントにエントリーレベルの仕事を割り当てることで、キャリアアップに向けた”はしご”を解体している。

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執筆者について: nipponese

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