現生人類の上腕骨(左)、箱の中の「牛川人」の上腕骨、およびクマのもの(右の3本)の比較画像。東京大学人類先史学科提供博物館。
名古屋 — これまで日本で発見された「牛川人」として知られる最古の人類の化石と考えられていたものは、実際にはクマの骨だったことが研究者らによって最近発表された。
この化石は1957年と1959年に愛知県豊橋市で発見され、周囲の牛川地区にちなんで名付けられた。
研究者グループには、東京大学総合研究博物館名誉教授で古人類学者の諏訪元氏も含まれる。彼らの発見は、「『牛川人』の部位と種分類の特定とその科学史の簡単なレビュー」と題された論文として12月1日に発表された。
この論文は、採石場で発見された骨が、77万4000年前から12万9000年前までの中期更新世に遡る人類の上腕骨と大腿骨頭であるとどのように考えられたのかを詳述している。
その骨が動物のものである可能性は以前から提起されていた。しかし、それがどの動物であるかは長い間特定されませんでした。豊橋市歴史美術博物館に展示されている化石のレプリカには、説明文にその旨の記載があった。
研究では牛川人の化石とクマの骨標本をCTスキャンなどで比較した。サンプルはヒグマから 11 個、ツキノワグマから 13 個で構成されていました。同じ形状と曲率の方向に基づいて、牛河人の化石は実際にはクマの橈骨、つまり前腕、および大腿骨頭の骨であると結論付けられました。
さらに、化石化した骨は更新世後期の少なくとも2万年前のものと推定され、その形態的特徴と当時の哺乳類の分布状況から、ヒグマのものである可能性が高いと考えられました。
研究グループは今回の調査結果について「『牛川人』の遺骨は非人骨であることが判明したが、その後の古人類学研究の発展に貢献した歴史的科学的意義には変わりはない」とコメントした。
同博物館の村上昇学芸員長は「『牛川人』の骨の発見が人類学的な研究を前進させたのも事実。2万年以上前のクマの骨であり、史料としても価値が高い。」と話す。市内に展示されているレプリカのテキストは、検討の後、やがて更新される予定です。」
【梶原悠】
#日本最古の人類の化石はクマのもの研究者ら