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2024-11-12 02:00:00
マイクロソフトとグーグルは依然としてAIの覇権を争っている。
ヌルフォト
- マイクロソフトとグーグルは、AIとクラウドの成長を巡る競争が激化する中で予想を上回る収益を上げた。
- グーグルの成長はAIの進歩に後押しされており、一方、マイクロソフトにとってAzureは引き続き重要な存在となっている。
- 両社はAIに多額の投資をしており、投資家たちはそれがリターンにつながるのを待っている。
マイクロソフト(Microsoft)はクラウド・コンピューティングに関してグーグル(Google)をリードしているかもしれないが、この2つのテック大手は依然としてAIの覇権を争っており、その過程で数十億ドル(数千億円)規模の支出を増やしている。
2024年10月29日と30日、この二つの大手テック企業はアナリストの予想を上回る収益を報告した。
グーグル・クラウド(Google Cloud)の収益は前年比35%増の114億ドル(約1兆7100億円)となり、グーグルはAI製品の「加速する成長」がこれを後押ししたと述べた。
Azure(アジュール)を含むマイクロソフトのインテリジェントクラウド部門は、前年比20%増の241億ドル(約3兆6150億円)に達した。
マイクロソフトは10月28日、グーグルがヨーロッパのクラウド規制に影響を与えるために、「影のキャンペーン(shadow campaigns)」を行っていると非難し、両社のクラウド競争を激化させた。これに対してグーグルは、マイクロソフトのクラウドライセンスに関する懸念について、「非常に公に(very public)」してきたとBusiness Insiderに話している。
グーグルがクラウドの成長拡大を報告した一方で、マイクロソフトは引き続きクラウド市場のシェアではグーグルをリードしており、両社とも首位のアマゾンウェブサービス(Amazon Web Services)に次ぐ位置にある。
クラウドはマイクロソフトにとって特に重要な分野だ。Eマーケター(eMARKETER)のシニアディレクターであるジェレミー・ゴールドマン(Jeremy Goldman)は、Azureを「マイクロソフトの成長戦略の要」と見ている。マイクロソフトのクラウド事業は十分な利益を上げているものの、同氏は、前四半期(2024年第2四半期)の「猛烈なペース」からは減速していると指摘する。
フォレスター(Forrester)のプリンシパル・アナリストであるトレイシー・ウー(Tracy Woo)は、「グーグル・クラウドは成長しているが、市場での地位はかなり低い。市場の牽引力という点ではグーグルははるかに遅れをとっている。Azureの規模に少しでも近づくためには、より大きな顧客獲得が必要になるだろう」とBusiness Insiderに話している。
AIに注目が集まる
ウォール街も両社と大手テック企業全体からのAI投資の収益を注視している。
投資家たちは、企業がAIの研究開発に多額の投資を行っている中で、その収益予想に注目しており、また、設備投資の支出にも注意を払い続けている。
マイクロソフトは10月30日の決算報告で、2024年第3四半期にAIの設備投資に200億ドル(約3兆円)を支出したと発表した。これは、2023年の第1四半期に支出した112億ドルのほぼ2倍だ。
一方、グーグルの親会社であるアルファベット(Alphabet)の2024年第3四半期の設備投資は、62%増の130億ドル(約1兆9500億円)となった。
AIはグーグルの四半期成長の重要な原動力であり、サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、同社のAI投資がすでに「成果を上げている」と話した。同社の株価は時間外取引で5%以上上昇したが、その後10月31日には下落した。
10月30日に業績を発表したマイクロソフトの株価は、翌31日の市場前取引で3.7%下落し、その後も下落している。
ディレクシオン(Direxion)の資本市場責任者、ジェイク・ベハン(Jake Behan)は、「マイクロソフトがAI投資を十分に活用していないのではないかという懸念は依然として残っており、それが株価下落の一因となった可能性がある」と分析している。
AIの勝者と敗者
グーグルは2014年、イギリスの有力AIスタートアップであるディープマインド(DeepMind)を買収した。しかし、マイクロソフトがChatGPTを開発したOpenAIに早期から投資したことで、グーグルはAI競争で遅れをとったというシナリオ(本当かどうかは別として)に対抗しなければならない状況にある。
しかし、グーグルの収益とクラウド事業の成長は、アルファベットのAI投資がすでに成果を上げているという兆しかもしれない。グーグルは、自社の業務にもAIをうまく取り入れており、ピチャイCEOは、「グーグルの新しいコードの4分の1以上はAIによって作成されており、その後、従業員によってチェックされている」と述べている。
フォレスターのウーは、グーグルは「マイクロソフトとOpen AI提携の発表、そしてそれに続くコパイロット(Copilot)のリリースに不意を突かれた」と言う。
ウーはさらにこう付け加えている。「マイクロソフトのAzureの成長が鈍化しているのは驚きではない。なぜなら、グーグルはAIの分野で挽回すべき課題を多く抱えていたからだ。今やグーグルは初期のAIに関する失敗のいくつかを、実際の市場での勢いに変えることができていると我々は見ている」
BofA証券(BofA Securities)はメモの中で、グーグルのクラウドの成長を「ポジティブ・サプライズ」だとし、「AIの成長サイクルが到来した」ことを示唆している。
それとは対照的に、マイクロソフトの基本的な経営基盤は堅固であるものの、「市場はこれらの巨額なAIおよびクラウドへの投資が実際の成長を生むという安心感を必要としている」とEマーケターのゴールドマンは話している。
広範なAI競争でどちらが勝利するかはまだ議論の余地がある。勝利は両社がAIをどれだけ成功させ、どれだけ迅速に提供できるかにかかっているのだ。
「AIに関連する設備投資が主な焦点だ」とべハンは言う。これらの費用を収益化できる企業が勝者となり、できない企業は敗者となるだろう」
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