声明の内容と波紋
マムダニ市長は声明の冒頭で、ハマスの攻撃を「恐ろしい戦争犯罪」と非難し、多くのニューヨーク市民にとって「非常に痛ましい」日であると認めた。しかし、声明の大半はイスラエルによるガザ地区での軍事作戦に対する批判に割かれた。「苦しみはその日に始まったわけでも、終わったわけでもない」
と記した同氏は、イスラエル政府がガザで「進行中のジェノサイド」を行っていると主張した。市長は、ガザでの犠牲者が7万4000人を超え、そのうち2万1000人以上が子供であると指摘し、米国の軍事支援が「戦争犯罪」への加担にあたると断じた。
https://x.com/petersterne/status/2107985730182009339
この声明に対し、民主党の連邦議員らからは強い反発が上がった。デビー・ワッサーマン・シュルツ下院議員は、マムダニ市長が「殺害された罪なきユダヤ人の記憶を冒涜している」
と非難。ジョシュ・ゴットハイマー下院議員は、市長が被害者を非難していると批判した。また、ジャージーシティのスティーブン・フロップ市長は、声明を「不適切で不必要に扇動的である」
と評した。
組織・関係者からの批判
ユダヤ人団体やイスラエル政府関係者からも厳しい声が相次いだ。名誉毀損防止同盟(ADL)のジョナサン・グリーンブラットCEOは、声明の中で一度も「ユダヤ人」という言葉が使われていない点を指摘し、「ホロコースト以来のユダヤ人に対する最悪の虐殺を悼むべき日を、自身の反シオニズム的な主張を繰り返すために利用している」
と強く批判した。

さらに、イスラエルのダニー・ダノン国連大使やオフィル・アクーニス在ニューヨーク総領事、米国のマイク・ハッカビー駐イスラエル大使らも、この声明を「恥ずべきもの」「嫌悪すべきもの」として強く非難した。
追悼の場での抗議
批判はオンラインにとどまらず、現地での行動にも及んだ。マムダニ市長は10月7日夜、ユニオンスクエアで開催された追悼キャンドルライト・ビジルに出席したが、会場に到着した際には参加者からブーイングを浴び、一部からは「裏切り者」との罵声も飛んだ。
https://x.com/GovMikeHuckabee/status/2107862535575589221
一方で、マムダニ市長の姿勢は、一部の親パレスチナ活動家や社会主義団体からは、不十分であるとの批判も受けている。これらの団体は、市長がイスラエル側からの圧力に屈し、自身の立場を後退させていると主張しており、市長は左右両派から板挟みとなる状況が続いている。市長室は本件に関するコメント要請に現時点で応じていない。
関連情報
https://x.com/Ofir_Akunis/status/2107934387933507679