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韓国の国営支援施設セクドン院の施設長に、入居者への性的暴行で拘禁15年の判決

韓国の国営支援施設「セクドン院」で施設長から性的暴行を受けたとして、ソウルの裁判所は今月初め、施設長のキム被告に拘禁15年の判決を言い渡した。BBCコリア語の報道で明らかになった。障害者支援のあり方に深刻な疑問が投げかけられている。 セクドン院の施設長に下された15年の実刑判決 韓国の国営支援施設「セクドン院」で入居者に性的暴行を加えたとして、ソウルの裁判所は今月初め、キム被告に対して拘禁15年の判決を下した。検察は拘禁20年を求刑していたが、裁判所は一部の罪状について抵抗を示す決定的な証拠が見つからないと判断し、より軽い性的暴行の罪を適用した。被告はすべての起訴内容を否認し、すでに控訴の手続きを取っている。 裁判の過程では、キム被告を入居者にお父さんと呼ばせる強要があったことが証言された。検察はこれを、被告と入居者の間にある不平等な力関係を示すものと指摘した。さらに、裁判では被告の減刑を求める嘆願書が13件提出されていたことも判明しており、福祉関連の人権団体「ギョル」などは、過去の福祉分野への貢献を理由に責任を免れることはできないと強く批判している。 被害者告発のきっかけとなった10年にわたる虐待 知的障害を持つソ・ミヒョンさんは、2016年にインチョン市にあるセクドン院に入居した。コ・ウニョン弁護士を通じて語ったところによると、夜間や早朝に施設長からレイプを受ける被害は約10年間に及び、相談できる大人は周囲に一人もいなかったという。事件が明るみに出たのは2025年2月で、性的暴行を制止しようとしたソさんが頭部にけがを負ったことが発端となった。 施設側は病院での縫合手術が終わるまで母親への連絡を遅らせ、監視カメラ映像の公開も拒否した。不審に思った母親がソさんを自宅へ連れ帰り、もう戻らなくてよいと告げたことで、ソさんは初めて母親に被害を打ち明けた。警察の捜査により、少なくとも他に2人の被害者が確認され、裁判所は3人全員の証言について信頼できると判断を下した。 不十分だった行政検査と閉鎖を求める声 施設を監督する立場にあった江華郡の当局者は、定期的な検査が主に書類上のものであり、入居者への聞き取りは具体的な問題が発生した場合にのみ行われていたとBBCに説明した。外部の監視チームが存在したものの、スタッフからの報告は一切上がっていなかったという。江華郡当局者は、状況をより綿密に調査しなかったことについて遺憾の意を表明している。 障害者向け居住施設の入居者家族で構成する全国団体の調査では、入居者の約6割が少なくとも3年間待機している実態が示された。代わりの入居先を見つけることが難しいため、家族がすべての介護責任を背負わなければならない状況があり、それが虐待を疑いながらも声を上げにくくさせる要因になっていたとカウンセリングセンター全国協議会のチョ・ハ代表は指摘している。 政府による全数検査とセクドン院の今後 事件を受けて韓国の首相は政府横断的な対応チームの発足を指示し、この問題を国家の存在意義に関わる重大な問題だと述べた。政府は4月に全国の障害者向け居住施設1507カ所で検査を実施し、虐待の疑いがある33件を特定して、そのうち8件について捜査を開始したと発表した。江華郡はセクドン院に閉鎖命令を出し、運営財団の営業許可を取り消した。 セクドン院側は営業許可の剥奪を不服として行政訴訟を起こしており、閉鎖は入居者33人全員の転居完了と自立生活準備が整うまで延期されている。江華郡は全員分の個別支援計画を作成中である。施設を出たソさんは、心が穏やかになり毎日が幸せだと語っており、今後は施設長と二度と関わらないこと、そして障害のある人々が安心して平和に暮らせる場所が増えることを強く望んでいる。

韓国の国営支援施設セクドン院の施設長に、入居者への性的暴行で拘禁15年の判決

韓国の国営支援施設「セクドン院」で施設長から性的暴行を受けたとして、ソウルの裁判所は今月初め、施設長のキム被告に拘禁15年の判決を言い渡した。BBCコリア語の報道で明らかになった。障害者支援のあり方に深刻な疑問が投げかけられている。

セクドン院の施設長に下された15年の実刑判決

韓国の国営支援施設「セクドン院」で入居者に性的暴行を加えたとして、ソウルの裁判所は今月初め、キム被告に対して拘禁15年の判決を下した。検察は拘禁20年を求刑していたが、裁判所は一部の罪状について抵抗を示す決定的な証拠が見つからないと判断し、より軽い性的暴行の罪を適用した。被告はすべての起訴内容を否認し、すでに控訴の手続きを取っている。

裁判の過程では、キム被告を入居者にお父さんと呼ばせる強要があったことが証言された。検察はこれを、被告と入居者の間にある不平等な力関係を示すものと指摘した。さらに、裁判では被告の減刑を求める嘆願書が13件提出されていたことも判明しており、福祉関連の人権団体「ギョル」などは、過去の福祉分野への貢献を理由に責任を免れることはできないと強く批判している。

被害者告発のきっかけとなった10年にわたる虐待

知的障害を持つソ・ミヒョンさんは、2016年にインチョン市にあるセクドン院に入居した。コ・ウニョン弁護士を通じて語ったところによると、夜間や早朝に施設長からレイプを受ける被害は約10年間に及び、相談できる大人は周囲に一人もいなかったという。事件が明るみに出たのは2025年2月で、性的暴行を制止しようとしたソさんが頭部にけがを負ったことが発端となった。

施設側は病院での縫合手術が終わるまで母親への連絡を遅らせ、監視カメラ映像の公開も拒否した。不審に思った母親がソさんを自宅へ連れ帰り、もう戻らなくてよいと告げたことで、ソさんは初めて母親に被害を打ち明けた。警察の捜査により、少なくとも他に2人の被害者が確認され、裁判所は3人全員の証言について信頼できると判断を下した。

不十分だった行政検査と閉鎖を求める声

施設を監督する立場にあった江華郡の当局者は、定期的な検査が主に書類上のものであり、入居者への聞き取りは具体的な問題が発生した場合にのみ行われていたとBBCに説明した。外部の監視チームが存在したものの、スタッフからの報告は一切上がっていなかったという。江華郡当局者は、状況をより綿密に調査しなかったことについて遺憾の意を表明している。

障害者向け居住施設の入居者家族で構成する全国団体の調査では、入居者の約6割が少なくとも3年間待機している実態が示された。代わりの入居先を見つけることが難しいため、家族がすべての介護責任を背負わなければならない状況があり、それが虐待を疑いながらも声を上げにくくさせる要因になっていたとカウンセリングセンター全国協議会のチョ・ハ代表は指摘している。

政府による全数検査とセクドン院の今後

事件を受けて韓国の首相は政府横断的な対応チームの発足を指示し、この問題を国家の存在意義に関わる重大な問題だと述べた。政府は4月に全国の障害者向け居住施設1507カ所で検査を実施し、虐待の疑いがある33件を特定して、そのうち8件について捜査を開始したと発表した。江華郡はセクドン院に閉鎖命令を出し、運営財団の営業許可を取り消した。

セクドン院側は営業許可の剥奪を不服として行政訴訟を起こしており、閉鎖は入居者33人全員の転居完了と自立生活準備が整うまで延期されている。江華郡は全員分の個別支援計画を作成中である。施設を出たソさんは、心が穏やかになり毎日が幸せだと語っており、今後は施設長と二度と関わらないこと、そして障害のある人々が安心して平和に暮らせる場所が増えることを強く望んでいる。

執筆者について: nipponese

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