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2024-06-18 00:00:00
「グレート・アンボス」はZ世代の仕事ぶりを向上させるかもしれない。
マイケル・H/ゲッティイメージズ
- コスト削減やその他の圧力により、企業が中間管理職を削減している。
- この「グレート・アンボス(中間管理職の大削減)」の動きは、Z世代の仕事のスキルを向上させる可能性があると専門家は示唆している。
- 管理職の数が減ることで、Z世代の生産性は向上して職場での自主性が育まれるかもしれない。
企業が中間管理職を削減する「グレート・アンボス(The Great Unbossing)」が進行中だ。
コスト削減、Z世代の管理職への嫌悪感、リモートワーク、業務成績へのプレッシャーの増加などはすべて、レイオフ時に、中間管理職の立場を危うくする要因だ。
よりフラットな企業構造は、指導やサポートが少なくなり、かえってストレスが増すなどの影響を与える可能性があると批評家たちは考えているが、雇用の専門家によるとメリットもあるという。そのひとつはZ世代の仕事がよりうまくいくかもしれないことだ。
Z世代の採用の専門家で、人材紹介会社ポーレン・キャリア(Pollen Careers)の創業者、ソフィ・オブライエン(Sophie O’Brien)は、中間管理職の役割は、効果的に「後輩を細かく管理すること」だとBusiness Insiderに語った。
「しかし実際には、これは生産的ではなく、人々の学習の可能性を制限することを示唆する証拠がある」と彼女は述べた。
「最も効果的なチーム開発が行われるのは、人々に自主性と失敗する自由が与えられるときです」
新しい人材は多くの場合、企業における従来の働き方の問題点を見つける能力に長けているため、より効果的な組織の変革に役立つ可能性があるとオブライエンは話す。
細かい上司に仕事をいちいちチェックされないことは、「過保護にされる」必要性を感じていないZ世代にとって有益だと彼女はいう。
オブライエンによると、非常に細かいことまでコントロールする上司は特に初めての仕事であれば、Z世代の生産性に「有害な影響」を与える可能性があるという。
「モチベーションが下がったり、自分を疑ったり、後悔したりして仕事から離れてしまう」と彼女は言う。
「自分のアイデアや仕事が繰り返し否定されたりすれば、自然と自分の役割に興味を失ってしまうだろう」
オブライエンは、複数の管理層を持たないことで、Z世代に「さらなる自律性と柔軟性」がもたらされると話す。
「そうすることで、権限の委譲や創造性が促進され、彼らは自らの仕事に全責任を持つことができるようになる」
重要なのは「試行錯誤」と「勇気ある決断」
企業が中間管理職を切り捨てることに懐疑的な人々は、若手社員が出世するために必要な指導を受けられなくなる可能性があると指摘している。
だが企業がこの変化に適切に対処すれば、この動きに問題は生じないはずだとオブライエンは言う。
若い社員がサポートされていると感じられるようにする一つの方法は、メンタリングプログラムを導入することだ。というのも、メンタリングプログラムを導入すれば、責任のレベルの異なるさまざまなチームの人々と直に接することができるからだ。
さらにオブライエンは、彼らを幹部チームにも紹介し、社内での認知度を高めるべきだと付け加えている。
「これには若手社員だけでなく、指導者にもメリットがある。我々は今、四世代が一緒に働くことができる社会にいるが、世代間の格差はかつてないほど広がっているからだ」
あらゆるレベルの人々の間で、より多くの会話の場を設けることは、「より大きな共感、理解、そしてより良い文化を生み出すことができる」とオブライエンは話す。
オブライエンによると、リバースメンタリング(若手社員と先輩社員が立場を逆転し、若手社員がメンターとして先輩社員に助言を行う教育支援制度)は、組織を団結させることにも役立つという。若手社員がさまざまな上級スタッフやリーダーに接する機会を与えられることで「ひどい上司」から離れられるようになるのだ。
重要なのは「試行錯誤」と「勇気ある決断」だとオブライエンは言う。
「変化を起こし、ビジネスとして成長マインドセットを取り入れるだけでも、たとえ失敗したとしても、ポジティブな変化を生み出すことができる。なぜなら人々のために最善を尽くし、現状に固執しないことを示すからだ」
「上司不在」は皆に影響を与える
今、ミレニアル世代がその矢面に立たされている可能性が高いが、「グレート・アンボス」は誰にでも訪れる可能性がある。つまり、惰性で仕事をしている人、「静かな退職(Quiet Quitting)」をしている人、あるいは単に仕事が合わない人にとっては警鐘となるかもしれない。
マサチューセッツ大学ローウェル校(University of Massachusetts Lowell)で経営学を教える客員講師のキャサリン・リムシャ(Catherine Rymsha)は、中間管理職を削減することで、「有能なリーダーへのスキルアップと育成にかかる時間とコストを軽減できる」とBusiness Insiderに語っている。
リムシャによると、企業は「パフォーマンスの低い人材を排除する」ために管理職を削減しており、その一方で、「次世代のリーダーを登用することで、人材の育成と収益に目を配ることができる」という。
フィンテック(Fintech )のマーケットプレイスであるナショナル・ビジネス・キャピタル(National Business Capital)CEOのジョー・キャンベラート(Joe Camberato)によると、結局は誰が価値をもたらし、誰が価値をもたらさないかということにかかっているという。
「自分の仕事を守りたいのであれば、肩書きや職務内容だけにとらわれてはいけない」と彼は言う。
「自分の会社、部署、チームに本当の価値をもたらすものに焦点を当て、それを実現するために何よりも先に行動するのだ」
キャンベラートによると、ベビーブーマーからZ世代まで、あらゆる世代のスタッフが進化する必要があるという。
「会社や自分の地位に価値をもたらし続けるためには、変化や新しいテクノロジーを受け入れる必要がある。そうしなければ、仕事がないまま取り残されてしまうリスクがある」と彼は話している。
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