米国の中間選挙をめぐり、民主党による下院の過半数奪還はすでに決定的な情勢となっている。著名な選挙予測専門家がその見通しを断言したほか、各種世論調査でも民主党のリードが鮮明になっており、ドナルド・トランプ大統領の低い支持率が共和党にとって大きな足かせとして作用している。
下院の過半数奪還はすでに決着がついた状態
クック・ポリティカル・リポートの創設者であるチャーリー・クックは、米国時間9月27日に出演したテレビ番組で、下院の勢力図について言及した。同氏は番組内で、下院についてはかなり前から半ば決着がついた状態だと語り、さらに民主党が上院を制することも極めて現実的だと付け加えた。クックは先週、15の選挙区の予測を民主党有利へと変更している。その中にはニュージャージー州選出のトーマス・キーン・ジュニア下院議員の議席も含まれており、同議員がうつ病を理由に数カ月にわたり議会を欠席した背景を受け、この選挙区の予測は民主党やや有利へと引き上げられた。
世論調査で広がる民主党のリードと高い投票意欲
ここ数カ月間、多くの世論調査で民主党が共和党を上回る支持を集めている。24日に発表されたエマーソン大学の調査では民主党が11ポイントのリードを奪っており、21日に公表されたロイター/イプソスの調査でも8ポイント優位に立っている。また、個別の候補者ではなく投票する政党名のみを問う世論調査の平均値を見ても、民主党の優位は揺らいでいない。ネイト・シルバーのニュースレターであるSilver Bulletinでは、25日時点の政党支持率は民主党49.5%に対して共和党41.6%となり、その差は7.9ポイントに達した。1日時点の6.7ポイント差からさらに拡大している。リアル・クリア・ポリティクスの世論調査平均でも、民主党は50.5%対42.1%で8.4ポイントのリードを記録し、1日時点の2.9ポイント差から差を広げた。エマーソン大学の調査によると、今回の中間選挙で投票することに非常に熱意を持っていると答えた民主党支持者は78%に上り、共和党支持者の66%や無党派層の70%を大きく上回っている。
接戦区の現状と上下両院の議席獲得に必要な条件
クック・ポリティカル・リポートは現在、下院の22選挙区をトスアップと評価しているが、そのうち15議席は共和党の現有議席となっている。民主党が下院の過半数を奪還するには、差し引き3議席の純増が必要条件だ。一方の上院選について、同メディアは先週、3つの選挙区の予測を民主党有利に変更したうえで、真のトスアップ状態にあると分析している。この7つの接戦州のうち5つは共和党が議席を保有しており、民主党が上院を制するためには差し引き4議席の純増が必要とされる。選挙戦の最終盤に向けて、各党が接戦区でどのような戦略を展開するのかが注目される。