2019年10月、米ペンシルベニア州ピッツバーグで、走行中の車のボンネットから200個以上のクルミと大量の草が見つかる珍事が発生した。CNNによると、車から異音や焦げたにおいがしたため、所有者のパーシック夫妻が点検した際に発見されたという。
走行中に発生した異音と焦げたにおいの正体
2019年10月7日、ペンシルベニア州ピッツバーグ在住のホリー・パーシックさんが車を運転していた際、異変は起きた。車から物が焼けるような不審なにおいが漂い、異音が聞こえたという。ホリーさんがボンネットを開けて確認したところ、そこには大量の草とともに、200個を超えるクルミが詰め込まれていた。cnn.co.jpが報じたこの出来事は、冬を越すためにリスが蓄えたものと夫妻は考えている。
エンジンルームの至る所に隠されたクルミ
夫のクリス・パーシックさんは、当時の状況を「バッテリーの下やラジエーターファンの近くなど、あらゆる場所にクルミがあった」と振り返る。エンジン付近にあったクルミは熱で黒く変色しており、ローストしたような独特のにおいが立ち込めていたという。夫妻によると、ホリーさんは1カ月前に車の点検を受けたばかりであり、それ以降ボンネットは一度も開けていなかった。つまり、これほど大量の木の実がわずか数週間のうちに運び込まれたことになる。
清掃に要した1時間の作業と修理工場の記録
発見後、夫妻は車を掃除するために約1時間を費やすことになった。しかし、個人での清掃には限界があった。修理工場に持ち込んで車体下のプレートを外してもらったところ、取り切れなかったクルミがさらに床へとこぼれ落ち、ごみ箱の半分が埋まるほどの量になったという。幸いにもインジェクターのホースなどに損傷は見られず、清掃のみで修理は完了した。
リスの備蓄行動と庭の環境への違和感
夫妻は以前から、自宅の庭に落ちているクルミの数が「大きな木がある割には少ない」ことに気づいていた。しかし、それがまさか自分たちの車のエンジンルームに蓄えられているとは想定していなかった。リスが冬に備えて食料を隠す場所として、安全で暖かい車内を選んだ可能性がある。
路上駐車をする際の注意点
今回の事態を受け、クリスさんは自身のフェイスブックを通じて、車を屋外に駐車しているドライバーに対して注意を促している。特に木々の近くに車を止める場合は、定期的にボンネットの下を確認することが推奨される。被害は清掃だけで済んだものの、エンジン内の配線や部品に影響が及ぶ可能性も否定できない。
今回の件は、野生動物の冬支度が予期せぬ形で人間の生活空間に干渉した事例となった。今後、気温が低下しリスの活動がさらに活発化する時期には、同様のトラブルを未然に防ぐための点検が重要になりそうだ。