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2025-10-25 08:30:00
- イマイ・マチコ氏は2020年に父親を亡くし、築200年の伝統的な日本家屋を相続した。
- そこで同氏は、息子のマツカネ氏とともに、その家をゲストハウスに改装。
- 現在はエアビー(Airbnb)を通じて、ひとりあたり1泊350ドル(約5万2500円)から、最低2泊の条件で貸し出している。
イマイ・マツカネ氏は子供時代、夏になれば東京の喧騒を逃れて、長野県岡谷市という静かな場所にある実家に向かったという。
虫を探して土を掘ったり、水田の上を飛ぶ蛍を眺めたり、花火で遊んだりといった、素朴な喜びに満ちた日々を今でも覚えている。

現在70代の母マチコ氏でさえ、2階建てのこの家で過ごした子供時代を覚えている。2階はかつて蚕を育て、絹糸を紡ぐために使われていた。
2020年に103歳でマチコ氏の父親――マツカネ氏の祖父――が亡くなり、この家を相続したとき、母と息子はこの遺産をどうするかについて考え始めた。
「何世代にもわたって家族が受け継いできた家。売るなんて考えもしなかった」と、46歳のマツカネ氏はBusiness Insiderに語る。

築200年の家を保存する
広大な敷地は、ふたつの庭をもつ築200年以上の母屋といくつかの小さな離れで構成されている。東京からは、車でも電車でも、約2時間半の距離にある。
誰かが常時そこで暮らしていたのは1900年代初頭が最後だったと、マツカネ氏は語る。ただし、若い世代が家の手入れを続けてきたため、内部は良好な状態を保っていた。
さらに、周辺の家々はより現代的なスタイルに改装されているため、彼らの家は昔ながらの姿で残っている数少ない家のひとつだと、日本語教師のマチコ氏はBusiness Insiderに語る。

先祖代々の家をゲストハウスに改装することを提案したのは、マツカネ氏の旧友で、マチコ氏のかつての教え子だった。母も息子もこのアイデアが気に入った。
「伝統的な日本家屋で暮らす感覚を、外国からのゲスト、あるいは日本人の訪問者に分けてあげたかった。そういう家はとても珍しいから」とマチコ氏は語る。

改装は約3年を要する大事業になったが、最初の1年間はおもに、数十年にわたって保管されてきた物品を片づけることに費やした。
「骨董品の専門家に来てもらって、鑑定してもらう必要があった」とマツカネ氏は言う。
ゲストハウスのために残した品には、少なくともマチコ氏の祖父母の時代からあったダイニングテーブルや、今では家の歴史を伝えるものとして展示されている古い絹織機がある。

ふたりは地元の建築家や建設業者の協力を得て家を改装し、近代的なキッチンやヒノキ風呂などの設備を追加した。
その際、伝統的な家屋などの歴史的資源を活用して観光と都市開発を促進する目的で用意されている政府補助金を申請した。具体的な額は明かさなかったものの、マツカネ氏は補助金で費用の約3分の1をカバーできたと語る。

近年、日本政府は東京・京都・大阪を巡る典型的な主要観光ルート以外への観光の奨励に力を入れている。
2023年には「観光立国推進基本計画」を導入し、より多くの外国人訪問者に地方での滞在を促すための目標を設定した。

こうした取り組みが行われているのは、日本が前例のない観光客数を記録しているからだ。日本政府観光局のデータによると、日本は2024年に3680万人の旅行客を迎え入れた。これは1964年の統計開始以来最高の数字だ。東京では外国人観光客の数が前年に比べて26.9%増加し、京都も海外からの旅行客が1088万人となって、記録を更新した。
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