2026年10月12日に開催された第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走で、早稲田大学が16年ぶり3度目の優勝を果たした。全6区間45.1キロのレースで従来の大会記録を約2分更新する2時間5分56秒をマークし、3連覇を狙った國學院大學に58秒差をつけて圧勝したと、PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)などが報じた。
早稲田大学が16年ぶり3度目の優勝を果たした出雲駅伝の記録
第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走で、早稲田大学は全6区間で4つの区間賞を獲得する圧倒的な走りをみせた。1区の吉倉ナヤブ直希は7位発進だったが、2区の本田桜二郎が6人抜きで首位に立ち、3区の鈴木琉胤が区間新記録をマークした。さらに4区の新妻遼己、5区の山口竣平も区間新記録で独走態勢を築き、アンカーの工藤慎作が区間賞で締めた。花田勝彦駅伝監督はレース後、「勝たなきゃいけなかった。勝てるうちに、勝たないと次につながらないなと思っていました」と語ったと、PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)が伝えている。
「令和の三羽ガラス」と呼ばれる超高校級ルーキーの躍進
早稲田大学の躍進を支えたのは、今年入学した新戦力たちである。昨年の全国高校駅伝1区で上位に入った新妻遼己、本田桜二郎、増子陽太は「令和の三羽ガラス」と呼ばれ、注目を集めてきた。出雲駅伝では本田が2区、新妻が4区でそれぞれ区間賞を獲得し、花田監督は新妻をMVPに挙げた。さらに、5000メートルでU20日本記録を持つ増子陽太を今回は温存しながらも、チームは優勝を果たしており、層の厚さを示している。
中央大学が5位となったレース展開と藤原正和監督の受け止め
優勝を目指して臨んだ中央大学は、5位でレースを終えた。4years.によれば、キャプテンの藤田大智が1区で序盤に飛び出すなど主導権を握ろうとしたが、区間3位での襷リレーとなった。藤原正和監督は「やりたいことはしっかりやれた、前向きな負け」と評価し、全日本大学駅伝でのリベンジを誓っている。また、レース後に行われた記録会では、佐藤蓮が14分01秒82で全体トップをマークし、チームはすでに次の戦いを見据えている。

北海道大学の大学院生ランナーが北極海から挑んだ出雲路
北海道大学の水産科学院博士課程2年である秋野僚太が、アンカーの6区を務めて完走を果たしたと、dメニューニュースが報じている。秋野は普段、北極海の海氷研究に打ち込んでおり、調査地のアラスカでは野生のホッキョクグマを避けるため屋外でのランニングが禁止されていた。船上生活の揺れの中でもトレーニングを続け、前年からタイムを1分11秒縮めて大会最後のゴールテープを切った。
順天堂大学が掴んだ手応えと全日本大学駅伝に向けた展望
出雲駅伝で5位となった順天堂大学の長門俊介駅伝監督は、月刊陸上競技の取材に対し「思い描いていた内容、走りを学生たちが表現できるようになりました。地力がついたと感じています」と語った。夏合宿ではクロスカントリーを多く取り入れるなど理想的な準備ができ、ケガ人も少なかったという。11月1日に控える全日本大学駅伝に向けては3位を目標に掲げ、出雲で得た現在地をもとに段階を追って力を発揮していく構えを見せている。
