10月22日のドラフト会議で読売ジャイアンツから1位指名を受けた横浜高の織田翔希投手は、指名後も米国挑戦の意思を変えていない。巨人・松井秀喜新監督の就任や同校の仲間である池田聖摩選手の3位指名が話題を呼ぶ中、18歳の右腕を巡る交渉の現在地を整理する。
最速157キロを誇る織田翔希の米国挑戦
横浜高の織田翔希は、最速157キロの球威を持つ高校球界屈指の右腕として注目を集めてきた。米球団と契約した場合の契約金は300万~500万ドル(約4億700万~7億8500万円)規模になるとの見積もりも報じられており、NPBの新人契約金(最高標準額1億円、出来高払い最大5000万円)とは大きな差がある。10月25日には、横浜高の村田浩明監督が国際アマチュアFAなどの登録申請はすでに受理されており、米国時間の週明けには反映される見通しであると説明した。巨人との面談時期はまだ決まっておらず、18歳の目はあくまでメジャーリーグに向いたままである。
池田聖摩の3位指名に寄せられた憶測
巨人は今回のドラフト3位で、織田と同じ横浜高の池田聖摩内野手を指名した。X(旧ツイッター)上では、巨人が入団交渉を有利に進めるため、チームメートである池田を指名したのではないかという憶測や「頼む池田くん!織田を説得してくれ!」といった投稿が飛び交った。ただ、池田自身も2025年のセンバツで全国制覇を経験し、今年はU-18日本代表に選出された実力者である。投手として最速152キロを記録した強肩の遊撃手であり、3位指名自体は妥当な評価といえる。慣れ親しんだ仲間とプロで一緒にプレーできる環境が織田の心にどう響くのか、その影響が注目されている。
松井秀喜新監督の就任とメジャーへの道
翌10月23日には、日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏の巨人新監督就任が発表された。松井氏は1992年のドラフトで4球団から1位指名を受け、長嶋茂雄監督が引き当てた巨人で10年間プレーした後、2003年にヤンキースへ移籍して2009年のワールドシリーズMVPに輝いた実績を持つ。巨人を経由してメジャーへ渡る道をこれほど実感を伴って語れる人物はほかにいない。松井新監督は就任会見で織田の指名を事前に知らなかったと説明しつつ、その後のテレビ出演では球団を挙げて織田の心が動くようなプランを示していく考えを語っている。
巨人が直面する交渉のハードルと今後の見通し
34年前、長嶋監督が松井氏を引き当てた巨人は、今度はアメリカ志望の18歳を迎え入れることができるのか。NPB入りを前提としていた松井氏の時代とは異なり、織田は最初から海外での勝負を強く望んでいる。巨人は球団を挙げての誠意あるアプローチを模索しているが、金銭面や本人の強い意志という高いハードルが存在する。面談の具体的な日程もまだ定まっておらず、米国時間の週明けにはMLBの登録申請が反映される見通しの中、巨人がどのように織田翔希の心を動かすのか、今後の動向が注視されている。