ローマ(-)-3月上旬に攻撃を受け、リビアに向けて漂流したロシアの無人LNGタンカーの難破船は、現在、タンク内に存在する約700トンの炭化水素が拡散する兆候は見られないと、イタリア国民保護当局が金曜日に発表した。
イタリア国民保護局の報道部長ピエルフランチェスコ・デミリート氏は、「現段階では、船の燃料となった炭化水素(の)拡散が始まったことに関する情報はない」と述べた。
ロシアは、ウクライナが3月初旬、リビア沿岸から海軍無人機を発射し、ロシア北西部のムルマンスクを出港し、液化天然ガス(LNG)をエジプトのポートサイドに輸送する全長277メートルのLNGタンカー「北極メタガス」を使って攻撃したと非難している。
モスクワによると、LNGタンカーの乗組員30人全員が救助され、その後船は放棄された。 2022年2月にロシアに侵攻されたウクライナは、この攻撃についてコメントしていない。
LNGタンカーの沈没船は現在公海内にあるが、リビア捜索救助(SAR)区域内にあるとデミリト氏は金曜日の記者会見で強調した。
「トリポリから北に53海里(約85キロ、編集者注)の直線を引くと、南に流れている船の現在位置が分かる」と同氏は語った。
デミリト氏によると、LNG船にまだ残っているガスの量を定量化するのは難しいが、爆発の危険性があるため「潜在的に危険」だという。
月曜日、ロシア外務省の報道官は、放棄された時点で、同船はまだ燃料バンカーに燃料を保管しており、「450トンの重油と250トンのディーゼル、そしてかなりの量の天然ガス」があったと述べた。
炭化水素に関しては「かなりの量だ」とデミリト氏は判断し、「それでも石油タンカーの場合に比べれば心配は少ない」と述べた。
LNGタンカーがマルタ南西50海里にいた日曜日の正午にAFPが飛行機から撮影した画像には、一部の部品が黒ずみ、火災でひどく損傷し、船体の中央の両側に2つの穴が開いているのが確認できた。
デミリト氏によると、船はまだ浮かんでいるものの、「深刻な損傷を受けており、曳航するだけでも複雑な作業となる」という。
「この船には(…)大きな側面裂け目があるため、たとえ沈没の差し迫った兆候が見られなかったとしても、現時点では特に安定した船ではありません」と彼は付け加えた。
#地中海を漂流したロシアのLNGタンカー炭化水素が拡散した兆候なし