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2025-11-24 02:30:00
- 最後の長者番付1位となった伝説の投資家・清原達郎氏が初の著書『わが投資術』を発表した。
- 清原氏は「割安小型成長株投資」にこそ爆発的な成長力があるといい、小型株の多くは割安に放置されているので、その中から成長株を見つけよという。
- 一度株を買ったら3〜5年は持ち続け、価値が最低2倍になるまで売らないことが極意だという。
運用パフォーマンス93倍を誇った「タワーK1ファンド」をローンチしたことで知られる伝説の投資家・清原達郎氏。2005年に発表された最後の高額納税者名簿(長者番付)で全国トップになったことで、その名前は知れ渡りました。そんな清原氏は2023年にタワーK1ファンドの運用を終了し、今年40年近い投資家としてのキャリアを振り返る著書『わが投資術』を発表。そのエッセンスを紹介します。
清原氏は「投資の第一歩は『常識を疑う』こと」だと強調します。本書の中には「counterintuitive」という単語が頻出しますが、清原氏はこれを「あえて言えば『直観に反する』『常識と違う』という意味」と説明し、これこそが清原流投資の極意だと明かします。
「もっともらしい常識でも、『99.99%』正しいとは思っても100%正しいと思うのは有害だというのが私の結論です。特に、株式投資の世界においてはなおさらです」
イメージの悪い業界から成長株を探そう
清原氏は「『イメージの悪い業界』こそチャンス」だといいます。
例えば「不動産株」。中小の不動産会社は株式市場での評価が低いからこそ、数少ない「まともで自己資本比率が高い」中小型不動産株はお買い得なのです。
ほかにもイメージの悪い業界はあり、「往々にしてそこに面白い投資機会が隠れている」といいます。家具販売業や人材派遣業も以前は人気がなかったのです。清原氏は読者に「成長性がないと思われている業界やイメージの悪い業界からぜひ成長株を探してみてください」と勧めます。
小型株の成長性は「経営者」で9割決まる
タワーK1ファンドは、「割安小型成長株投資」に注力してきたからこそ、高い運用実績を上げてきたといいます。「日本の株式市場で一番儲けやすく、しかも大きく儲ける方法」だからです。小型株の成長性を見極めるポイントとして清原氏は6つの要素を挙げています。
1.経営者がその企業を成長させる強い意志を持っているか(必要条件)
2.社長と目標を共有する優秀な部下がいるか
3.同じ業界の競合に押しつぶされないか
4.その会社のコアコンピテンス(強味)は成長とともにさらに強くなっていくか
5.成長によって将来のマーケットを先食いし、潜在的マーケットを縮小させていないか
6.経営者の言動が一致しているかどうか
なかでも、圧倒的に大事なのが1であり、ホームページやSNSで社長の発言を絶対に確認すべきだといいます。大型株に比べると、小型株は社長の個性や良し悪しによる業績への影響が圧倒的に大きいのです。
また、中期経営計画を見ればある程度のやる気もわかります。計画に具体性があるほど真剣で、具体性がなければやる気がない証拠です。
今は決算説明会の資料や動画もホームページ上で開示されており、昔と比べれば機関投資家の個人投資家に対する優位性は大きく減少しています。「日本人の個人投資家なら中小型の日本株に投資しないのはもったいない」と清原氏は言います。
割安小型株はリサーチに手間はかかるものの勝率が高く、一度買ったら3年間ぐらい(場合によっては5年)はその株を持つとよいといいます。
大事なのは、業績が伸びて株価が3割くらい上がってきた段階ですぐに売らないこと。割安小型株の株価は倍以上になる可能性を秘めています。最低2倍は狙うべきなのです。
株式投資に「才能」などない―自分の失敗から大いに学べ
高い実績を誇る清原氏ですが、意外にも「株式投資に『才能』などない」と断言します。人間は以下の3種類のタイプに分けられ、1のタイプこそが投資で成功するといいます。
1.自分の犯した間違いから学ぶ人
2.他人の間違いを他人事だと思わず自分事として学ぶ人
3.自分の間違いから学ばない人
理想は2ですが、そんな人はほとんどいません。ほとんどの人は自分で失敗しないとわからないのです。そのため、清原氏は個人投資家に10銘柄程度の株を購入することを勧めます。1〜2銘柄だと「儲かる感覚」がわからないからです。
たまたま2銘柄とも儲かってしまうと「自分は株の才能がある」などと勘違いをしかねません。これが危険なのです。10銘柄ほど買って、儲かる銘柄と儲からない銘柄を実際に体験し、相場の感覚を磨くのです。
「『株式投資の才能』なんてありません。あるのは『自分の失敗からどれだけ学んだか』だけです」
※本記事は、2024年4月1日に初出した記事の再掲です。
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