ロシア軍がウクライナのエネルギー施設や主要インフラを標的とした大規模な一斉攻撃を強行し、10月14日から15日にかけて850機を超える無人機が発射された。この攻撃により少なくとも6人が死亡したと、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が発表した。
ウクライナの空を埋め尽くしたドローン攻撃は、単なる数的な脅威にとどまらない。ウクライナ軍当局の発表によると、今回の攻撃では39発の弾道ミサイルと128機の攻撃用ドローンが投入され、キーウやハルコフなどのエネルギー施設が直撃を受けた。ゼレンスキー大統領は、アメリカのトランプ大統領が提案したとされる「エネルギー停戦」の直後にもかかわらず、ロシアがインフラ施設への攻撃を強めたと非難している。
ジェット推進型ドローンの急増と防空網への負荷
ロシア軍は、ジェット推進型ドローンを投入している。ウクライナ空軍のユーリー・イグナット大佐によれば、ロシアはジェット推進型ドローンを発射し、生産と配備を進めていた。これらの新型機は時速約600キロメートルに達し、高度10キロメートルという高空を飛行するため、従来の防空網の迎撃を困難にしている。.
こうした高速化は、地上で防空にあたる移動式機関銃チームの迎撃成功率を著しく低下させた。ジェット機に対しては50%から60%前後にまで落ち込んでいる。ウクライナ空軍のユーリー・イグナット大佐は、防空網が極めて厳しい迎撃ウィンドウに直面していると指摘する。
通信インフラの制約とスターリンクを巡る懸念
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「規模の面で、これは最大級の攻撃の一つだ。ロシアがウクライナのスターリンクシステムの問題を悪用しようとしているのは明らかであり、私たちの迎撃ドローンもこの接続に依存している」と述べた。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「単なる間違い、あるいは深刻な技術的問題であることを心から願っている。しかし、私たちはサービスを再開するよう彼らに要請した。それは公平であり、パートナー間の協力精神に合致していると私は考えている」と述べた。
死傷者とインフラへの打撃が広がる国内の被害
10月14日から15日にかけての連続攻撃により、国内各地で人的および物的な被害が拡大している。クリピウニツキーで3人、ドニプロペトロウスク地域で3人が死亡するなど、民間人の犠牲が相次いだ。また、キーウなどでは電力供給が断たれる被害が発生した。
- キーウおよび周辺地域、ハルコフなど広範な地域でエネルギー施設が被弾
- クリピウニツキーおよびドニプロペトロウスク地域で計6人の死亡を確認
- ウクライナ空軍は、飛来した128機のドローンのうち115機を撃墜または電子戦で無力化したと発表