2026年10月8日、ウクライナ東部クラマトルスクでロシア軍の誘導爆弾が路線バスを直撃し、少なくとも30人が死亡、18人が負傷しました。この攻撃は、前日の北部プリルキでの住宅街攻撃に続くもので、ウクライナ当局はロシアが意図的に民間人を標的にしていると強く非難しています。
クラマトルスクでのバス攻撃と被害状況
ウクライナ当局によると、攻撃は10月8日の午前10時ごろ、クラマトルスク市内のユビレイナ通りにあるバス停付近で発生しました。現場では2台の路線バスが走行中または停車中であり、ロシア軍の aerial bomb(航空爆弾)が直撃しました。ドネツク州検察当局は、現場の惨状を示す写真や動画を公開しており、燃え尽きたバスの残骸と路上に散乱する遺体が確認されています。クラマトルスク軍事行政局のオレクサンドル・ホンチャレンコ局長は、「ロシアが民間人を冷酷に標的にしていることに疑いの余地はない」と述べ、救助活動中にロシア軍が小型ドローンを用いた追撃を行ったことで現場がさらに危険に晒されたと報告しました。
ドネツク州のワディム・フィラシキン知事は、この攻撃を「ロシア軍による民間人に対する恐ろしい犯罪」と非難し、負傷者の救命活動が続いているものの、被害者の遺体損傷が激しく身元確認が困難なケースも含まれていると説明しました。フィラシキン知事はTelegramを通じて、「ロシアはウクライナの土地に死をもたらしている。彼らにとって、乗客を乗せたバスは、一度の攻撃で可能な限り多くの人を殺害できる魅力的な標的なのだ」と訴えました。治安状況の深刻な悪化を受け、知事はクラマトルスクおよび隣接するスロビャンスクでの公共交通機関の運行停止を命じています。
プリルキでの住宅攻撃との関連
プーチンはかつて戦場で勝つと言っていた。彼は今、民間人をテロにかけることで勝とうとしている。この紛争におけるプーチンの邪悪な意図と戦略を示す、これ以上明確な兆候はない。
エド・ミリバンド、英国外相
国際的な対応とゼレンスキー大統領の要請
ゼレンスキー大統領は、クラマトルスクへの攻撃に対し「この攻撃は決して答えを出さずに終わることはない」と強く誓いました。大統領は、米国に対して防空システムの提供を含む圧力を強めるよう要請しています。また、ウクライナの交渉担当者が金曜日と土曜日に米国を訪問し、今後の対応について協議する予定であることを明らかにしました。これに対し、ロシアのドミトリー・ペスコフ報道官は木曜日、モスクワにおいて、2022年2月に開始された全面侵攻による戦争を終わらせるための「明確な平和的解決への道筋」は見えていないと発言しています。

国連の記録によれば、2022年2月の全面侵攻開始以来、確認された民間人の死者は17,000人を超えていますが、実際にはその数はこれを大幅に上回ると考えられています。ゼレンスキー大統領は、同盟国からの防衛支援パッケージ、特に迎撃ミサイルや航空機用弾薬の供給が、日々ウクライナ市民の命を救うために不可欠であると強調しました。