ロシアとウクライナの間で大規模なドローン攻撃と空爆が交わされ、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領がそれぞれ強硬な警告を発した。民間施設への被害が相次ぎ、両首脳は譲らない姿勢を見せている。
ウクライナ各地への大規模ドローン攻撃とオデッサの被害
ロシア軍は、ジェット推進型ドローン約半分を含む174機の攻撃用ドローンに加え、2発の弾道ミサイルと2発の空中発射ミサイルをウクライナに向けて夜間に発射したと、ウクライナ空軍が発表した。火曜日から水曜日にかけて、首都キエフ、南部のオデッサ、東部のドニプロなどで攻撃が報告され、ドニプロではがれきの下から男性の遺体が収容された。
南部オデッサ地域では、24階建ての住宅ビルが攻撃を受けて複数階の住戸が破壊され、子ども1人を含む8人が負傷したと当局が報告した。オデッサ市軍事行政局のトップであるSerhiy Lysak氏は、オデッサのオフィスビルや2つの教育施設も被害を受けたと述べた。この激しい砲撃により停電が発生し、電気駆動の公共交通機関が停止したと市議会が発表した。
キエフ地域では、朝の攻撃により男性と女性が破片で負傷したと、地域軍事行政局のトップであるTymur Tkachenko氏が述べた。キエフが攻撃を受けるのは7日連続となったが、今回の弾幕は過去数回ほど激しいものではなかった。この襲撃により倉庫で火災が発生したと当局は述べている。キエフ市軍事行政局によると、教育施設で火災が発生し、医療診療所も被害を受けた。ロシア軍が民間施設を標的にしているのは、日常生活を混乱させ、国民の士気をくじくためであるとウクライナ当局は主張している。
ロシア国内への迎撃とベルゴロドの死傷者
一方のロシア国内でも、ウクライナ軍による反撃が続いており、ロシア国防省は水曜日に、国内の11の地域、ならびにロシアが併合したクリミア半島および黒海上空で、ウクライナのドローン130機を防空システムが迎撃したと発表した。
ロシアの国境地域であるベルゴロドでは、ウクライナのドローン攻撃により2人が死亡し、16人が負傷したと、代行知事のAleksand Shuvaev氏が述べた。ウクライナ軍は24時間の間に同地域を140回攻撃したと同氏は述べた。
ウクライナが独自に開発した長距離ドローンは、ロシアの経済基盤に打撃を与え、ロシア市民に戦争の現実を体感させるため、ロシアの石油セクターやオンライン小売業者の倉庫を繰り返し標的としている。
ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の交錯する警告
こうした攻防の激化を背景に、両国のトップは激しい非難と警告の言葉を交わした。ウクライナのゼレンスキー大統領は、数週間前および週末の発言で、ロシアが毎日ウクライナを攻撃しており、ウクライナ軍は戦争が始まった場所に戦争を押し戻さなければならないと強調した。

ウクライナのウクライナ大統領、Volodymyr Zelenskyy氏は、BBCを介して、ロシアは戦争がそれが始まった場所に回帰していることを実感しなければならないと述べた。
ゼレンスキー大統領はさらに、ウクライナによる長距離ドローン攻撃により、ロシアの空域は安全ではないとして、外国の航空会社に向けて強い警告を発した。「ロシアの空域は実質的に閉鎖されることになるだろう」と述べ、ウクライナの軍事がロシアに和平交渉を受け入れるよう強いることを目的としていると語った。Zelenskyy大統領、Patriot迎撃ミサイルの少量到着を確認し追加を要望
ヨーロッパの警戒感と続くこう着状態
中国や北朝鮮、そして過去にはイランがロシアに軍事支援を提供している。両首脳の発言は、ヨーロッパの当局者らが、モスクワによる大陸規模のサボタージュや撹乱キャンペーンの最新のものであるとする事態への対応を検討している中でなされた。このキャンペーンはウクライナに対するヨーロッパの支持を弱めることを目的としていると当局者らは主張している。ドイツは火曜日、先月ライプツィヒ/ハalle空港で爆発物を積んだドローンを使用した襲撃未遂事件についてロシアを非難した。
ロシアとウクライナの衝突が始まってから5年目に突入し、東部および南部の前線は依然として膠着状態にある。アメリカを中心とした和平仲介の試みも、いまだに具体的な平和への道筋を生み出していない。民間人の犠牲やインフラへの被害が拡大する中、両首脳が歩み寄る気配は見えず、空域や国境をめぐる攻防は一段と激しさを増している。