NHLニューヨーク・レンジャーズのゴールキーパー、イゴール・シェステルキンが、ワシントン・キャピタルズ戦で負った右膝の怪我により、2026-27年シーズンの残り全試合を欠場することになった。NHL.comが報じたところによると、好スタートを切っていた「オリジナル・シックス」の一角である同チームにとって、大きな打撃となる。
ゴールキーパーのイゴール・シェステルキンが右ひざの負傷により、2026-27シーズンの残り全試合を欠場することが決まった。ニューヨーク・レンジャースはシーズン序盤の好調を支えた守護神を失い、急転直下の危機に直面している。
ワシントン・キャピタルズ戦での負傷とシーズン絶望の発表
アクシデントが発生したのは、10月9日にキャピタル・ワン・アリーナで行われたワシントン・キャピタルズ戦の第2ピリオドだった。スポーツ・イラストレイテッド誌が伝えたところによると、試合開始から8分20秒、ゴール裏へ飛び出したシェステルキンが自陣のゴールポストに右スケートブレードを強く挟み、そのまま体勢を崩した。右脚が不自然に折れ曲がった状態でゴールマウスに倒れ込み、自力で立ち上がることができなかった。
正念場を迎えるレンジャースの戦力事情とディラン・ギャランの抜擢
シェステルキンの離脱により、レンジャースは急激に厳しいチーム状況へ追い込まれている。今季開幕から4勝1敗と好調な滑り出しを見せていたが、バックアップを務めるはずだったヨーナス・コルピサロも下半身の負傷で戦列を離れており、復帰までさらに約4週間を要する見込みだ。ニューヨーク・ポスト紙によると、チームはウェーバー公示を経てマイナーへ降格させていた24歳のディラン・ギャランを10月1日に昇格させていた。
わずか数週間前までウェーバー対象だった若手ゴールキーパーが、突如として伝統ある名門の正守護神を任されることになった。マイク・サリバン監督はNHL.comに対し、「彼は興奮しているよ。ディランは素晴らしい若者だ。彼もまた激しい競争心を持ち、ホッケーを愛し、NHLでプレーするという野望を抱いている。良いゴールキーパーだ。私がここに赴いて以来、彼をネットに送り出すたびに、間違いなく彼は絶妙なタイミングでセーブし、チームに勝つチャンスを与えてくれた……。彼は非常に有能だと我々は考えている」と語った。

ギャラン自身も、突然巡ってきた大役に強い意気込みを示している。本人が語った言葉をニューヨーク・ポスト紙が伝えている。
ディラン・ギャランはニューヨーク・ポスト紙に対し、「選手が負傷する姿は見たくないものだ。特に、最高の選手であるイゴールならなおさらだ。彼はこのロッカールームの仲間たちにとって、そして個人的にも私にとって大きな意味を持つ存在だ……。この機会にとても興奮している。毎晩、この仲間たちとこの街のために心血を注ぎ、チームの勝利を助けられるよう全力を尽くすだけだ」と述べた。
また、アメリカン・ホッケー・リーグ(AHL)のハートフォード・ウルフパックからはスペンサー・マーティンやカラム・タンも控えており、チームは総力を挙げてこの危機に立ち向かう構えだ。昨季の球団のレジェンドであり、現在はゴールテンディング開発ディレクターを務める40歳のジョナサン・クイックの現役復帰の可能性についてもメディアで話題に挙がっている。
チームメートの動揺と浮上するトレード・補強の選択肢
キャプテンのJ.T.ミラーは、エースの負傷退場について「チームにとって衝撃であり、本当に恐ろしいことだ」と落胆を隠さなかった。また、アダム・フォックスやミカ・ズバネジャッドら主力選手も、チームの柱であるシェステルキンの離脱を惜しみつつ、若きギャランを全面的にサポートする姿勢を示している。

一方で、球団経営陣がトレード市場で新たなゴールキーパーの獲得を模索するのではないかという憶測も飛び交っている。メディアやアナリストの間では、トロント・メープルリーフスのアントニー・ストラーツや、ミネソタ・ワイルドのフィリップ・グスタフソン、さらにはウィニペグ・ジェッツのコナー・ヘレベックの名前などが補強の候補として取りざたされている状況だ。
今後の見通しと残された78試合の戦い
キャピタルズ戦の黒星によりチームの連勝は4でストップし、戦績は4勝2敗となった。次戦は10月11日にホームのマディソン・スクエア・ガーデンでバンクーバー・カナックス戦が予定されており、午後6時(東部標準時)のパックドロップに向けて準備が進められている。

昨シーズンも膝の負傷により13試合の離脱を経験したシェステルキンは、今季も開幕から圧倒的なパフォーマンスを発揮していただけに、今回の離脱がチームのプレーオフ戦線に与える影響は計り知れない。チームは若きギャランの奮起と、負傷者の早期復帰を信じ、次戦のバンクーバー・カナックス戦へと臨むことになる。