「レインボー・シェイク」によるメルセデス・ベンツの特注伝説
200億ドルの純資産を持つアブダビの王族、シェイク・ハマド・ビン・ハムダン・アル・ナヒヤンは、通称「レインボー・シェイク」として知られる世界で最も風変わりな自動車コレクターの一人です。彼はUAE国内の複数の博物館に数千台もの車両を所有しており、その伝説的なコレクションの中でも特に有名なのが、1990年代初頭にメルセデス・ベンツに発注した特注のW126型Sクラスのフリートです。

この注文は極めて大規模かつ短納期であったため、メルセデス・ベンツは工場の生産ラインの一部を一時的に停止し、従業員がこの特注車両の製作に集中できるようにしたと伝えられています。シェイクは、虹の異なる色に仕上げられた7台のSクラスセダンを要求しました。さらに、それらすべての色を一度に塗装した8台目の車両を含め、計8台のユニークなコレクションが完成しました。
こだわりは外装の塗装にとどまらず、カーペット、シート、ダッシュボード、ステアリングホイール、さらにはエアコンの吹き出し口に至るまで、すべての細部が外装色と一致するように仕上げられました。この虹色のメルセデス・ラインナップは、現在も「エミレーツ国立自動車博物館(Emirates National Auto Museum)」で、当時の姿のまま展示されています。
シェイク・ハマドは、UAEの初代大統領であり建国の父の一人であるザイド・ビン・ سلطان・アル・ナヒヤンの息子です。彼のコレクションには他にも、階段、キッチン、バスルームを備えた世界最大のハマーH1や、モンスタートラックのタイヤを装着したメルセデスW128、複数のヴィンテージ・ミニ・クーパーなどが含まれています。
車内環境とセンサー技術の意外な関係
一方で、近年のメルセデス・ベンツ車に搭載されている技術をめぐり、車内のセンサーがどのような反応を示すかという話題も注目を集めています。TikTokユーザーのSheldon(@thisdadtiktoks)は、自身の新しいメルセデス・ベンツに搭載された「HEPAフィルター(高効率粒子状空気フィルター)」に関連する動画を投稿しました。このフィルターは、本来ダストや花粉を取り除き、車内の空気質を改善するためのものです。

動画の中でSheldonは、友人が車内で電子タバコの蒸気を吹きかけた際、車内の空気質センサーの表示が「通常」から「不健康」、さらに「非常に不健康」へと急激に悪化する様子を実演しました。これに対し、一部の視聴者からは「フィルターは健康に有害な物質だけでなく、空気以外のあらゆる粒子状物質(PM)を検知するように設計されている」との指摘が寄せられました。
あるユーザーは、「芳香剤をスプレーしたり、加湿器を使用したりした場合でも、空気中の粒子状物質が増加するため同様に高い数値を読み取るはずだ」とコメントしています。つまり、センサーが反応したのは必ずしも特定の有害物質に特化した結果ではなく、空気中に漂う微粒子全般を検知した結果である可能性が示唆されています。
