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プーチン氏の誕生日を祝ったシュレーダー元独首相、メルツ首相が「深い憤り」と非難

ドイツのシュレーダー元首相が、ロシアのプーチン大統領の74歳の誕生日を祝うためにモスクワを訪問したことが判明した。この行動に対し、ドイツ政府はメルツ首相が「深く憤慨している」と公表し、ウクライナ侵攻が続く中での親密な交流を「極めて不道徳」と強く非難した。AFPBB Newsなどが報じた。 メルツ首相がシュレーダー氏の行動を「不道徳」と非難 ドイツ政府のシュテフェン・マイヤー報道官は9日、記者会見でシュレーダー氏のプーチン氏誕生会への出席について言及した。マイヤー氏によると、メルツ首相はこの訪問に対して「深い憤り」を抱いているという。ドイツ政府は、ウクライナでの戦争の全責任はプーチン氏にあり、民間人の犠牲や引き裂かれた家族といった「計り知れない苦しみ」を生み出していると指摘した。その上で、このような状況下で誕生日を祝う行為は「全くもって不道徳」であるとの認識を強調した。 社会民主党からも広がる批判の声 シュレーダー氏が所属する社会民主党(SPD)の内部からも、今回の訪問を容認できないとする声が上がっている。ロイターの報道によると、SPDの共同党首で財務相を務めるクリングバイル氏も、誕生日を祝うための訪ロは「全く容認できない」と述べた。元首相という立場にありながら、ウクライナ侵攻を続けるロシアの指導者と個人的な親交を優先させる姿勢に対し、与党内での孤立感は一層深まっている。 写真:Reuters ロシア企業とのビジネス関係が続く背景 AFPBB Newsによると、シュレーダー氏は今回、ロシアでの新たなビジネス活動として、スーパーマーケットチェーン「ハイパーグロバス」の監査役会メンバーに就任したことに伴いモスクワを訪れていた。ロシア大統領府は、プーチン氏がシュレーダー氏の滞在をニュースで知り、自宅に招待したと説明している。公開された写真には、笑顔で握手を交わす両氏の姿が収められていた。1998年から2005年まで首相を務めたシュレーダー氏は、退任後もガスプロムなどのロシア政府系企業で要職に就くなど、長年にわたりロシア経済界と深い関わりを維持してきた。 EU諸国に拒絶された仲介役の提案 シュレーダー氏とプーチン氏の親密な関係は、外交面でも波紋を広げている。今年5月、プーチン氏は欧州連合(EU)に対し、ウクライナ戦争の和平交渉における仲介役としてシュレーダー氏を起用するよう提案した。しかし、この提案はEU加盟各国の外相らによって即座に一蹴されている。2022年のロシアによる全面侵攻以降、シュレーダー氏は批判の的となり、ドイツの首相経験者に与えられる特権の一部も剥奪された。 写真:dメニューニュース 1998〜2005年:シュレーダー氏がドイツ首相を務める 2022年:ロシアによるウクライナ全面侵攻開始 2026年10月7日:プーチン大統領の74歳の誕生日にシュレーダー氏がモスクワで同席 強まる孤立と今後の外交的影響 今回の訪問は、シュレーダー氏がロシアとの経済的・個人的な絆を維持し続ける姿勢を改めて浮き彫りにした。しかし、ドイツ政府や党内の反発は決定的であり、同氏が今後ドイツ国内で公的な役割を担う可能性は極めて低い。欧州各国との関係が断絶する中で、シュレーダー氏の行動は、ロシアとの対話を模索するドイツの外交方針とは対極にあるものとして、今後も厳しい監視と批判にさらされることになる。

プーチン氏の誕生日を祝ったシュレーダー元独首相、メルツ首相が「深い憤り」と非難

ドイツのシュレーダー元首相が、ロシアのプーチン大統領の74歳の誕生日を祝うためにモスクワを訪問したことが判明した。この行動に対し、ドイツ政府はメルツ首相が「深く憤慨している」と公表し、ウクライナ侵攻が続く中での親密な交流を「極めて不道徳」と強く非難した。AFPBB Newsなどが報じた。

メルツ首相がシュレーダー氏の行動を「不道徳」と非難

ドイツ政府のシュテフェン・マイヤー報道官は9日、記者会見でシュレーダー氏のプーチン氏誕生会への出席について言及した。マイヤー氏によると、メルツ首相はこの訪問に対して「深い憤り」を抱いているという。ドイツ政府は、ウクライナでの戦争の全責任はプーチン氏にあり、民間人の犠牲や引き裂かれた家族といった「計り知れない苦しみ」を生み出していると指摘した。その上で、このような状況下で誕生日を祝う行為は「全くもって不道徳」であるとの認識を強調した。

社会民主党からも広がる批判の声

シュレーダー氏が所属する社会民主党(SPD)の内部からも、今回の訪問を容認できないとする声が上がっている。ロイターの報道によると、SPDの共同党首で財務相を務めるクリングバイル氏も、誕生日を祝うための訪ロは「全く容認できない」と述べた。元首相という立場にありながら、ウクライナ侵攻を続けるロシアの指導者と個人的な親交を優先させる姿勢に対し、与党内での孤立感は一層深まっている。

ロシアのプーチン大統領と握手を交わすドイツのシュレーダー元首相。プーチン氏の10月8日の誕生日に撮影。提供写真。Kremlin.ru/Handout via REUTERS
写真:Reuters

ロシア企業とのビジネス関係が続く背景

AFPBB Newsによると、シュレーダー氏は今回、ロシアでの新たなビジネス活動として、スーパーマーケットチェーン「ハイパーグロバス」の監査役会メンバーに就任したことに伴いモスクワを訪れていた。ロシア大統領府は、プーチン氏がシュレーダー氏の滞在をニュースで知り、自宅に招待したと説明している。公開された写真には、笑顔で握手を交わす両氏の姿が収められていた。1998年から2005年まで首相を務めたシュレーダー氏は、退任後もガスプロムなどのロシア政府系企業で要職に就くなど、長年にわたりロシア経済界と深い関わりを維持してきた。

EU諸国に拒絶された仲介役の提案

シュレーダー氏とプーチン氏の親密な関係は、外交面でも波紋を広げている。今年5月、プーチン氏は欧州連合(EU)に対し、ウクライナ戦争の和平交渉における仲介役としてシュレーダー氏を起用するよう提案した。しかし、この提案はEU加盟各国の外相らによって即座に一蹴されている。2022年のロシアによる全面侵攻以降、シュレーダー氏は批判の的となり、ドイツの首相経験者に与えられる特権の一部も剥奪された。

プーチン氏の誕生日を祝ったシュレーダー元独首相、メルツ首相が「深い憤り」と非難
写真:dメニューニュース
  • 1998〜2005年:シュレーダー氏がドイツ首相を務める
  • 2022年:ロシアによるウクライナ全面侵攻開始
  • 2026年10月7日:プーチン大統領の74歳の誕生日にシュレーダー氏がモスクワで同席

強まる孤立と今後の外交的影響

今回の訪問は、シュレーダー氏がロシアとの経済的・個人的な絆を維持し続ける姿勢を改めて浮き彫りにした。しかし、ドイツ政府や党内の反発は決定的であり、同氏が今後ドイツ国内で公的な役割を担う可能性は極めて低い。欧州各国との関係が断絶する中で、シュレーダー氏の行動は、ロシアとの対話を模索するドイツの外交方針とは対極にあるものとして、今後も厳しい監視と批判にさらされることになる。

執筆者について: nipponese

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