試合の幕開けから両チームは激しく火花を散らした。ドジャースは2回表、大谷翔平の四球をきっかけにチャンスを作り、アンディ・パジェスの適時打で先制。さらに一死満塁と一時は一気呵成の勢いを見せた。この場面でマウンド上のジェイコブ・ミソロウスキーは苦境に立たされたが、キケ・ヘルナンデスを遊撃手クーパー・プラットと二塁手ブライス・ツラングによるダブルプレーに打ち取り、最少失点で切り抜けた。
ミソロウスキーの粘投とドジャースの猛攻
「最高の状態ではなかったが、なんとか形にすることはできた。背後で守ってくれた野手たちに感謝している」
ジェイコブ・ミソロウスキー、ブルワーズ投手
最高潮の投球内容ではなくとも守備陣に支えられたミソロウスキーは、5安打3四球ながら4回1/3を1失点に抑え、試合の主導権を渡さなかった。一方のドジャース先発タイラー・スクーバルも強力なブルワーズ打線を相手に粘り強い投球を続けた。
ツラングの本塁打とララの勝ち越し打
ブルワーズは4回裏、ブライス・ツラングがスクーバルから起死回生の同点本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。ツラングの本塁打が試合を同点にしたその打席について、本人は次のように振り返っている。
ブライス・ツラングは「もう二度と膝にファウルチップを当てたくなかった。だから『この球の内側にしっかり残って、無理をせず、センターへ打ち返すことだけ考えよう。球の内側を捉えよう』と思っていた。うまく捉えることができた。とにかく球の内側を捉えてセンターへ打ち返すことだけを意識した。時には、余計なことをしない方がうまくいくものだ」と語った。
続く5回裏、ブルワーズは今季103勝を支えた得意の機動力を発揮した。四球で出塁したギャレット・ミッチェルがクーパー・プラットの犠牲バントで得点圏に進むと、21歳の若き外野手ルイス・ララが初球のチェンジアップをとらえて中前へ勝ち越し適時打を放った。この一打で本拠地アメリカン・ファミリー・フィールドは歓喜の渦に包まれた。

ブルワーズのパット・マーフィー監督は、シーズン開幕時には大リーグでプレーするとは考えてもいなかったルイス・ララとクーパー・プラットの2人のルーキーについて、「彼ら2人は、正しいやり方でやり遂げることに対して非常に誠実だ」と語っている。
盤石の継投と9回の劇的な幕切れ
逆転サヨナラのランナーを背負った緊迫の場面、ベッツが捉えた痛烈な打球はセンター方向へ深く飛んだが、ミッチェルのグローブがフェンス手前でそれを吸い込んだ。メギルから放たれたベッツの深い飛球を中堅手ミッチェルが好捕し、ゲームセットとなった。打席のベッツは試合後に「彼らはヒットを打った。我々もどこかの時点で打たなければならない」と振り返っている。
ロバーツ監督とドジャースの今後の展望
ポストシーズンの初戦を落としたドジャースだが、指揮官は冷静にシリーズを見据えている。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が金曜日に記者団に語った言葉通り、チームは強力な先発ローテーションを誇る。第2戦では山本由伸の登板が予定されており、その後もブレイク・スネルやタイラー・グラスノーが控える構成となっている。
「我々は野球界で上から下まで最高のローテーションを持っていると思う」
デーブ・ロバーツ、ドジャース監督
ロバーツ監督はまた、「長いシリーズになることは分かっていた。我々にもチャンスはあった。しかし相手は必要な時にプレーと投球をやり遂げた」と語り、次戦以降の巻き返しを誓っている。過去のポストシーズンにおける2-3-2フォーマットのデータでは、初戦をホームで制したチームがシリーズを勝ち抜く確率は67%にのぼるが、第2戦以降の戦いがさらに激しさを増すことは確実だ。