俳優でコメディアンのティファニー・ハディッシュは、2022年にジョージア州で発生した飲酒運転関連の軽罪について有罪を認め、追加の禁錮刑を回避しました。裁判所は、逮捕後に収監された期間を刑期として算入し、12ヶ月の保護観察と薬物・アルコールからの隔離を命じました。この判決により、フェイエット郡で予定されていた裁判は取り消され、事件は終結しました。
ジョージア州での有罪答弁と判決の詳細
判決の条件として、ハディッシュには12ヶ月の保護観察期間が設定されました。この期間中、彼女は薬物やアルコールから離れることが義務付けられており、定期的な検査および飲酒運転防止コースの受講が求められています。また、ジョージア州における彼女の運転免許証は停止処分となりました。ハディッシュは法廷には直接出廷せず、ビデオを通じて答弁を行いました。今回の合意に基づき、残りの交通違反に関する容疑はすべて棄却されました。ジョージア州法における「DUI less safe(危険な状態での運転)」という容疑は、特定の血中アルコール濃度検査の結果に関わらず、運転者が車両を操作するには不安全なほど障害を受けていたことが検察によって示されれば、有罪判決に至るものです。
2022年1月のピーチツリーシティでの逮捕の経緯
この事件は、2022年1月14日午前2時30分頃、アトランタから南へ約30マイル(48キロメートル)離れたピーチツリーシティで発生しました。警察への通報によると、交差点の信号待ちで停車中の白いフォード・エクスプローラーの運転席で、運転手が足をブレーキに乗せたまま眠っているように見えるとの報告がありました。警察官が通報内容と合致するSUVを発見し、住宅街に入ったハディッシュの車両を停止させました。警察の報告書には、彼女に障害の兆候が見られたことが記録されており、そのまま身柄を拘束されました。

裁判の長期化と却下請求の棄却
弁護側は今年5月、事件発生から4年以上が経過していることを理由に、憲法で保障された迅速な裁判を受ける権利が侵害されており、個人の生活や職業上の困難を招いているとして、事件の却下を求める申し立てを行いました。しかし、フェイエット郡州裁判所のジェイソン・トンプソン裁判官はこの主張を退けました。裁判官は、モロッコでのファッションショー参加のための延期要請や、飛行機に間に合わせるための聴聞会の中途退席など、弁護側からも遅延の要請があったことを指摘しました。また、裁判官は、ハディッシュ側がこの遅延によって具体的な出演機会を逸したことや、実際の経済的損害を被ったことを証明する証拠を提示できなかったと結論付けました。
カリフォルニア州での別件
ハディッシュは2023年11月、カリフォルニア州ビバリーヒルズでも飲酒運転の疑いで逮捕されています。警察への通報によると、エンジンがかかったままの車両の運転席で、ハディッシュがハンドルに突っ伏しているように見えたと報告されました。この件に関して、彼女は2024年2月に検察と司法取引に合意しました。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、ハディッシュは車両規定違反について「不抗争の答弁(no contest)」を行い、彼女に対する2件の軽罪のDUI容疑は棄却されました。

ハディッシュの経歴と功績
ティファニー・ハディッシュは、映画「ガールズ・トリップ」、「ナイト・スクール」、「ライク・ア・ボス」、「ザ・キッチン」などの作品で知られる俳優兼コメディアンです。彼女はニューヨーク・タイムズのベストセラーとなった著書「The Last Black Unicorn」を執筆しており、同書のオーディオブック版のナレーションはグラミー賞にノミネートされました。また、2018年には「サタデー・ナイト・ライブ」への出演でエミー賞を受賞し、2021年には自身のスペシャル番組「Black Mitzvah」でグラミー賞を受賞しています。