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ブラジルの古生物学者らが小型の恐鳥類新種を発見、約2万5000年前まで南米に生息

ブラジルの古生物学者チームが、約2万5000年前まで南米に生息していた小型の恐鳥類の新種を発見した。これは、じかに年代測定された恐鳥類の化石としては最も新しい記録であり、この絶滅したグループが最終氷期の極寒期まで生き延びていたことを示す重要な証拠となる。研究結果は2026年3月26日付の学術誌「Papers in Palaeontology」に掲載された。 新種「Eschatornis aterradora」の発見と分類 今回の発見は、ブラジルの教皇庁立ミナスジェライス・カトリック大学自然科学博物館と共同研究を行う独立古生物学者、ビクトル・ウーゴ・マシャード氏らによってもたらされた。彼らは博物館に収蔵されていた化石を再調査する過程で、恐鳥類のものと見られる骨を特定した。この新種には「最後の恐鳥類」を意味する「Eschatornis aterradora」という学名が付けられた。マシャード氏は、この発見が恐鳥類の歴史に新たな章を開くものだと評価している。 この化石は、1980年代に同僚のカストール・カルテリ氏がブラジル・バイーア州のトカ・ドス・オッソス洞窟で発掘したものだ。当初、2008年の報告ではコンドルの一種と分類されていたが、2024年にマシャード氏が再調査を行い、恐鳥類の特徴と一致することを確認した。いわゆる「チキンドラムスティック」に相当する左の脛足根骨が、誤認を経て半世紀近くの時を経て正しく分類された形となる。ナショナル ジオグラフィック日本版の報道によると、この新種は体重6キロほどと推定されている。 写真:natgeo.nikkeibp.co.jp 頂点捕食者として君臨した恐鳥類の生態 恐鳥類は、約4300万年前に登場してから数百万年にわたり、南米のサバンナで頂点捕食者として支配的な地位を築いていた。初期は比較的小型だったが、進化の過程で巨大化し、最大級の個体は体高3メートル、体重300キロに達した。彼らは飛ぶ能力をほぼ失っていたものの、俊足を生かしてシカなどの草食動物を追いかけ、重くフック状になったくちばしで獲物を叩き潰す狩りを行っていた。巨大な足の爪もまた、獲物を踏みつけたり蹴り飛ばしたりするための強力な武器であった。 米インディアナ大学で恐鳥類を研究するトム・ラバージ氏は、恐鳥類を「鳥類における獣脚類の最後のあがき」と表現する。ラバージ氏は今回の研究には直接関与していないが、その身体的特徴すべてが究極の捕食者であることを物語っていると分析した。彼らが生息していた環境は、非鳥類型恐竜が絶滅した後の世界を、まるで白亜紀のような過酷な捕食環境へと変えていたと考えられている。 通説を覆す生存期間と人類との遭遇 今回の研究は、これまで「絶滅した」と考えられていた時期よりもはるかに新しい時代まで、恐鳥類が存続していたことを裏付けるものとなった。今後の研究では、この小さな恐鳥類が最終氷期の気候変動の中でどのように生き延び、最終的にどのような要因で絶滅に至ったのか、さらなる詳細の解明が待たれている。2万5000年前という年代は、かつて大陸を支配した巨大捕食者たちの最後の断末魔を記録する貴重な資料となるだろう。

ブラジルの古生物学者らが小型の恐鳥類新種を発見、約2万5000年前まで南米に生息

ブラジルの古生物学者チームが、約2万5000年前まで南米に生息していた小型の恐鳥類の新種を発見した。これは、じかに年代測定された恐鳥類の化石としては最も新しい記録であり、この絶滅したグループが最終氷期の極寒期まで生き延びていたことを示す重要な証拠となる。研究結果は2026年3月26日付の学術誌「Papers in Palaeontology」に掲載された。

新種「Eschatornis aterradora」の発見と分類

今回の発見は、ブラジルの教皇庁立ミナスジェライス・カトリック大学自然科学博物館と共同研究を行う独立古生物学者、ビクトル・ウーゴ・マシャード氏らによってもたらされた。彼らは博物館に収蔵されていた化石を再調査する過程で、恐鳥類のものと見られる骨を特定した。この新種には「最後の恐鳥類」を意味する「Eschatornis aterradora」という学名が付けられた。マシャード氏は、この発見が恐鳥類の歴史に新たな章を開くものだと評価している。

この化石は、1980年代に同僚のカストール・カルテリ氏がブラジル・バイーア州のトカ・ドス・オッソス洞窟で発掘したものだ。当初、2008年の報告ではコンドルの一種と分類されていたが、2024年にマシャード氏が再調査を行い、恐鳥類の特徴と一致することを確認した。いわゆる「チキンドラムスティック」に相当する左の脛足根骨が、誤認を経て半世紀近くの時を経て正しく分類された形となる。ナショナル ジオグラフィック日本版の報道によると、この新種は体重6キロほどと推定されている。

ブラジルの古生物学者らが小型の恐鳥類新種を発見、約2万5000年前まで南米に生息
写真:natgeo.nikkeibp.co.jp

頂点捕食者として君臨した恐鳥類の生態

恐鳥類は、約4300万年前に登場してから数百万年にわたり、南米のサバンナで頂点捕食者として支配的な地位を築いていた。初期は比較的小型だったが、進化の過程で巨大化し、最大級の個体は体高3メートル、体重300キロに達した。彼らは飛ぶ能力をほぼ失っていたものの、俊足を生かしてシカなどの草食動物を追いかけ、重くフック状になったくちばしで獲物を叩き潰す狩りを行っていた。巨大な足の爪もまた、獲物を踏みつけたり蹴り飛ばしたりするための強力な武器であった。

米インディアナ大学で恐鳥類を研究するトム・ラバージ氏は、恐鳥類を「鳥類における獣脚類の最後のあがき」と表現する。ラバージ氏は今回の研究には直接関与していないが、その身体的特徴すべてが究極の捕食者であることを物語っていると分析した。彼らが生息していた環境は、非鳥類型恐竜が絶滅した後の世界を、まるで白亜紀のような過酷な捕食環境へと変えていたと考えられている。

通説を覆す生存期間と人類との遭遇

今回の研究は、これまで「絶滅した」と考えられていた時期よりもはるかに新しい時代まで、恐鳥類が存続していたことを裏付けるものとなった。今後の研究では、この小さな恐鳥類が最終氷期の気候変動の中でどのように生き延び、最終的にどのような要因で絶滅に至ったのか、さらなる詳細の解明が待たれている。2万5000年前という年代は、かつて大陸を支配した巨大捕食者たちの最後の断末魔を記録する貴重な資料となるだろう。

執筆者について: nipponese

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