川崎市多摩区で店舗兼住宅が全焼、消防隊員1人が心肺停止
2026年10月2日午前4時半ごろ、川崎市多摩区中野島2丁目の店舗兼住宅から出火し、木造2階建てが全焼する火災が発生しました。神奈川県警多摩署によると、この火災で焼け跡から1人の遺体が見つかり、消火活動にあたっていた川崎市消防局多摩消防署の消防隊員3人が負傷しました。このうち30代の男性隊員1人が心肺停止の状態で搬送されています。
火元の店舗兼住宅の状況と経営者の安否
神奈川県警多摩署によると、出火した建物は1階で食堂と事務用品販売店が営業しており、販売店の一部が住居として使われていました。署は、発見された遺体について、食堂を経営する70代の男性であるとみて身元の確認を進めています。また、住居部分に居住していた50代の女性は、警察の聞き取りに対し「食堂の厨房から火が出ていた。消火しようとしたが勢いが強くてできなかった」と説明しています。この女性は手や顔に軽いやけどを負いました。
近隣住民が目撃した出火当時の様子
現場近くに住む女性は午前4時過ぎ、焦げくさい臭いに気づき、窓を開けると室内に黒煙が充満したと話しています。女性によると、火元の建物からは壁をたたくような大きな音が響いていました。その後、顔が赤黒く腫れ、髪が焼けた状態の50代女性が助けを求めてきたといいます。女性の娘が通報する中で消防車が到着しましたが、現場では何度も爆発音が響き、激しい火の粉が舞う状況でした。
消火活動中に隊員が巻き込まれた崩落事故
鎮火までには約5時間半を要しました。神奈川県警多摩署によると、消火活動の最中に建物の2階部分が崩落し、消防隊員3人が巻き込まれました。30代の男性隊員が全身を強く打って心肺停止となったほか、30代と20代の男性隊員も頭や肩を打撲するけがを負いました。消防は現在、隊員らが負傷した経緯について詳細な調査を進めています。
警察による出火原因の調査と今後の見通し
現場は中野島2丁目の住宅街で、近隣の住宅にも被害が及ぶなど緊迫した状況が続きました。警察と消防は、食堂の厨房から出火したという居住者の証言を重視し、実況見分を通じて詳しい出火原因を特定する方針です。また、亡くなった方の身元特定を急ぐとともに、消火活動中の負傷事故についても当時の状況を精査し、安全管理体制を含めた検証を行うものとみられます。