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フランス全土で大規模デモ、パリやマルセイユなどで警察と衝突し272人超が逮捕

フランス全土で大規模なデモが発生し、パリやマルセイユ、リヨンなどで警察と衝突が起きたと、DW.comなどの各メディアが報じた。

フランス全土で大規模デモ、パリやマルセイユなどで警察と衝突し272人超が逮捕

フランス全土で大規模なデモが発生し、パリやマルセイユ、リヨンなどで警察と衝突が起きたと、DW.comなどの各メディアが報じた。生活費の高騰や社会的不平等、教育制度への不満を背景に数万人が参加し、内務省によると、午後半ばまでに全国で272人以上が逮捕された。

今回の動きは、先月パリの貧困地区にある高校で始まった生徒らによる抗議活動に端を発している。教員の不足や荒廃した施設に対する怒りから始まったデモは、不十分な公共支出や生活水準の低下、格差に対する全国的な運動へと急拡大した。さらに、ソーシャルメディア上の呼びかけにより、2018年に社会不公正に反対して起きた「黄色いベスト」運動の復活を掲げる参加者や、CGTなどの主要労働組合も加わり、高賃金や低価格、公共サービスの保護を求めて街頭に立った。

都市ごとの衝突と警察の対応

パリでは、共和広場(Place de la République)周辺などでフードやマスクを着けた一部の参加者が警察官に花火などを投げつけ、警察は催涙ガスや放水銃を使用して対応した。パリ市内では、テレビ局やメディアの事務所の窓が割られたほか、車や新聞売店が放火されるなどの被害が出た。シャンゼリゼ通りや大統領府、議会周辺などの地下鉄駅は警察の要請によって閉鎖された。

フランス第3の都市リヨンでは約2万人がデモ行進に参加し、観光案内所で火災が発生した。南部マルセイユでは、店舗や市警察署が被害を受けたほか、デモ隊の一部が市庁舎のロビーに一時侵入した。マルセイユ市長のブノワ・パヤン氏は、被害は限定的であるとしつつも容認できないと非難した。さらに、レンヌ、トゥールーズ、モンペリエ、グルノーブルなどでも覆面グループによる暴力行為が報告された。

内務省は、商店の略奪未遂や治安部隊への暴行、公共建築物への被害など「暴力行為の増加」を指摘し、こうした混乱や一連の不穏な動きについて「ウルトラレフト(超左派)」によるものだと非難した。

背景にある政治的緊張と安全保障上の懸念

エマニュエル・マクロン大統領は、分裂した政治情勢の中で任期の終盤を迎えており、政府の公債削減努力が投資家の安心感につながらず、借入コストは20年以上ぶりの高水準に達している。オクトーバーに実施された2000人を対象とした調査では、フランス人の約45%が生活費の高騰とインフレに対して懸念を抱いていると示されている。

フランス全土で大規模デモ、パリやマルセイユなどで警察と衝突し272人超が逮捕
写真:The Guardian

デモをめぐっては、治安部隊の対応も厳しく問われている。これまでの抗議活動では、警察の暴動鎮圧用武器によって一部の若者が重傷を負っており、特に15歳の少年が手榴弾によって片手を失う事故が発生した。これを受けて、ローラン・ヌニェス内相は若年デモ参加者に対する特定のスタングレネードの使用を一時停止する措置をとったが、土曜日のデモでの使用可能性については維持していた。また、これまでのデモでは900人以上の警察官も負傷している。

マクロン大統領は金曜日に、国民に対して冷静さと人・財産への敬意を保つようアピールし、「デモを行う権利には敬意が伴わなければならない」と訴えていた。

執筆者について: nipponese

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