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2025-08-24 08:30:00
- 不動産業界のビリオネアであるジェフ・グリーン氏が、裕福な親として子育てをすることについてBusiness Insiderに語った。
- 同氏は、3人の息子たちがプライベートジェットやヨット、豪邸を望むなら「自力で手に入れる」必要があると語る。
- グリーン氏は、成功するためにどれだけ懸命に働いたかについて語り、今はほかの人々を助けることに大きな喜びを見出していると話した。
ウォーレン・バフェットは裕福な親に対して、「子供たちに不自由しない程度のものを残し、何もしなくても済むほどは残さない」ようアドバイスする。
「このバランス調整はとても難しい」と、ビリオネアの不動産開発業者として10代の息子を3人もつジェフ・グリーン氏はBusiness Insiderに語った。幅広いテーマを扱ったインタビューで、グリーン氏は自身の子育て哲学、成功への道のり、仕事と生活のバランスについて語った。
70歳のグリーン氏は、「莫大な富を築いた」人々はみずからの子供たちに苦労をさせたくないと願うが、だからといって、子供たちにジェット機で飛び回るようなライフスタイルを送る権利があるわけでもないと語る。
「もし私の子がプライベートジェットやヨット、大豪邸をもちたい、私のような生き方がしたいと願うなら、彼らは自力でそれを実現しなければならない」とグリーン氏は言う。
『フォーブス(Forbes)』の調べでは純資産が79億ドル(約1.2兆円)にも上るフロリダ在住の不動産王グリーン氏は、超富裕層の親をもつ子供たちは、エリート教育やコーチングなどを受けられる、特権的な立場にあると語る。
しかし、それは同時に、彼らの成果に疑問詞が付くことも意味する。入学や就職をするたびに、それが財力やコネのおかげではないかと問われることになると、グリーン氏は指摘する。
「私は何もない状態で始めて、すべて自分でやり遂げてきた」とグリーン氏は語り、自力で成功したことに大きな誇りをもっていると付け加えた。「私は子供たちから、同じことをする可能性を奪ってしまった」と語る。
グリーン氏は、子供たちが「有意義な人生」を送ることを望んでいる。ヘッジファンド界の伝説であるジョン・ポールソン氏の助けを借りながら、2000年代半ばの住宅バブル崩壊を見越した投資で財をなしたグリーン氏は、他人を助けることに比べれば、金儲けはほんのわずかな満足しかもたらさないことを子供たちに教えたいとBusiness Insiderに語る。
「食べられる食事の量には限りがあるし、ひと晩に寝られるベッドはひとつだけ、運転できる車の数にも限界がある」と同氏は言う。「しかし、人々の人生にどれだけ大きな違いをもたらせるかには限度がない」
グリーン氏は、自分と妻のメイ=ツェ・グリーン氏が「ほかの人々の生活がよくなるのを見る」ことから得ている「喜び」と「スリル」を、息子たちにも味わってもらいたいと切望している。
2010年、夫妻は「ギビング・プレッジ(The Giving Pledge)」に署名し、富の大部分を慈善活動に寄付すると約束した。2016年には、経済状況を問わずに入学生に奨学金を提供する非営利私立学校「グリーン・スクール(The Greene School)」をパームビーチに設立した。
ゼロからのスタート

グリーン氏はマサチューセッツ州で中流階級の家庭に育ち、父親が繊維事業を失ったあと、10代でフロリダに移住した。
「とても高額な大学に通うのに、自力でなんとかしなければならなかった」と語る。グリーン氏は、学生ローン、奨学金、そしてアルバイトの給料をかき集めて、ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins)に通った。パームビーチのブレーカーズホテル(The Breakers Hotel)での送迎係やウェイターとしての仕事、宗教学校でのヘブライ語の授業、ジムの入り口でのIDチェックなどをして収入を得た。
グリーン氏はそうやって必要な数千ドル(数十万円)を集めることができたが、学費が10万ドル(約1500万円)を超えることもある「今の子供たちには難しいだろう」と、学生が自力で学費を払える見込みのない現状を指摘した。
グリーン氏は、サーカスのチケットを販売してハーバード・ビジネススクール(Harvard Business School)でのMBA取得資金を調達した。最初は電話で、のちにはプロモーターとして3年近く、全国を回ってチケットを販売した。
「必死に働いて、2年半で10万ドルを貯めた」そうだ。これを元手に、独自の不動産帝国を立ち上げ、それが今ではフロリダ、ロサンゼルス、ニューヨークに数千の住宅用および商業用不動産を所有するまでに成長したのである。
仕事と遊び
夜に考え事で眠れないことがあるか、と尋ねられたグリーン氏は、「よく眠れている」と答えた。
「毎朝起きて、感謝すべき3つのことを考えるようにしている」と語り、建設プロジェクトで発生する「イライラする問題」についてくよくよ悩まないように心がけていると付け加えた。
また、グリーン氏は映画『ベスト・キッド(原題:Karate Kid)』に登場するミスター・ミヤギの教え「バランスが大事」を引き合いに出した。
「私はバランスのとれた生活を送れている」と言い、週に50時間から60時間働き、週5日はテニスを楽しみ、友人と旅行にも出かけ、毎日子供たちを学校に送っていると説明した。
もしもっと積極的に活動し、影響力を駆使し、必死に働き、より多くの人を雇っていたら、「純資産は少なくとも今の5倍にはなっていただろう」とグリーン氏は語る。
しかし、そのようなアプローチは「ストレスが多い」だけでなく「目的のない」ものだっただろう、と付け加えた。
「人生のバランスがとれていれば、誰でもよく眠れるはずだ」と彼は言う。
グリーン氏はまた、引退という考えを一蹴した。「引退して何をすればいい?」と問い返す。
「カントリークラブに入って、ゴルフやブリッジ、ピックルボールをする」のもいいと言うが、「自分が今やっていることで勝利を目指す」ほうがやりがいがあると締めくくった。
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