ドナルド・トランプ大統領は2026年8月21日、サウスカロライナ州マートルビーチで開催された「Make America Great Again」集会で、上院議員候補のダーリン・グラハム氏への支持を表明しました。トランプ氏は自身の経済政策を強調し、2月28日に開始されたイランでの軍事行動を「小さな迂回」と表現しました。
ダーリン・グラハム氏への支持とサウスカロライナ州の予備選
トランプ氏は集会で、グラハム氏の当選が保守派の優先事項を議会で実現するために不可欠であると強調しました。集会には、ティム・スコット上院議員やラッセル・フライ下院議員、州農業委員候補のコーディ・シンプソン氏ら、多くの共和党関係者が同席しました。トランプ氏は、グラハム氏の勝利が亡き兄リンジー・グラハム上院議員を称えることにもつながると述べ、「これは私が見た中で最も簡単なレースだ。私たちは素晴らしい候補者を持っている」と語りました。
イラン情勢を「小さな迂回」と形容
演説の中で、トランプ氏は2月28日に開始されたイランでの軍事行動について言及しました。同氏は、核兵器開発を阻止する必要性を強調しつつ、その軍事介入を「小さな迂回」と呼びました。
「良いニュースがすべてある中で、私は言った。これをやるのは気が進まないが、我々はイラン・イスラム共和国へ少し迂回しなければならない。核兵器の件を片付けなければならない。彼らが核兵器を持つことは許されないからだ」とトランプ氏は述べました。さらに同氏は、「イラン・イスラム共和国での作戦が終わり次第、石油価格は以前よりも下がるだろう」と主張しました。
経済指標とトランプ氏の主張
トランプ氏は、自身が前大統領であるジョー・バイデン氏から「最悪のインフレ」とアフォーダビリティの「災害」を引き継いだと主張しました。集会でトランプ氏は、401(k)退職年金口座は「大幅に上昇している」とし、牛肉の価格も「急速に下落している」と語りました。また、トランプ政権は牛肉価格を下げるために輸入関税を一時停止する方針を示しています。
一方で、トランプ氏は軍事行動開始直前にアイオワ州を訪れた際、ガソリン価格が1ガロンあたり1.85ドルから1.95ドルであったと述べましたが、米国エネルギー情報局(EIA)のデータによると、2月の全米のガソリン価格は1ガロンあたり2.74ドルから2.79ドルの範囲で推移していました。
民主党候補への批判と選挙戦の展望
トランプ氏は演説の随所で、サウスカロライナ州の選挙戦を離れ、ホワイトハウスのボールルーム建設、メキシコ国境の移民問題、ワシントンD.C.の犯罪、そしてイラン戦争について言及しました。また、民主党の予備選で進歩派や民主社会主義者が躍進したことを「党の急進化」として非難しました。特に、民主党の上院予備選を勝ち抜いたアニー・アンドリュース氏を「極左の政治ハック」と批判しました。
サウスカロライナ州は2024年の大統領選で58%の有権者がトランプ氏を支持した地であり、同氏の支持が選挙戦の勢いに直結する重要な要素となっています。トランプ氏は約1時間半にわたる演説の最後を、共和党候補の当選を促す言葉で締めくくりました。