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トランプ大統領が司法省に介入、ライブ・ネイションとの独占禁止法訴訟を和解へ

米司法省は、コンサート興行最大手ライブ・ネイションに対する長年の独占禁止法訴訟の開廷を目前に控えながら、トランプ大統領の直接の介入により和解へと舵を切った。ホワイトハウスでの異例の会談を経て決定されたこの合意は、主要な分割要求を回避するものであり、政権による法執行への政治介入として波紋を広げている。…

トランプ大統領が司法省に介入、ライブ・ネイションとの独占禁止法訴訟を和解へ

米司法省は、コンサート興行最大手ライブ・ネイションに対する長年の独占禁止法訴訟の開廷を目前に控えながら、トランプ大統領の直接の介入により和解へと舵を切った。ホワイトハウスでの異例の会談を経て決定されたこの合意は、主要な分割要求を回避するものであり、政権による法執行への政治介入として波紋を広げている。

開廷直前の異例の介入とホワイトハウスの動静

司法省が1十年以上にわたり準備を進めてきた、世界最大のコンサートプロモーターであるライブ・ネイションに対する独占禁止法訴訟は、3月2日の開廷を控えていた。しかし、その直前になって事態は急変した。トランプ大統領が司法省の高官に対して直接電話をかけ、「和解させろ」と指示したと、関係者が後に明かしている。

この介入は、政権がわずか1年前にチケット高騰や転売対策を掲げて大統領令に署名していた経緯に照らしても極めて異例であった。ホワイトハウスが法執行事項に関与することは、トランプの2期目において日常茶飯事となっているが、ライブ・ネイションの一件における政治介入は、政権内や法曹関係者の間でも度が過ぎていると受け止められた

訴訟を巡っては、政府内の一部で同社の分割論が根強く主張されていたほか、会社側と司法省の間で何ヶ月にもわたり水面下の交渉が続けられていたものの、目立った進展はなかった。しかし、ライブ・ネイションは数週間前に、トランプの個人的な法務トラブルを担当するニューヨークの法律事務所「サリバン・アンド・クロムウェル」を新たな代理人として起用したと司法省側に伝えていた。

さらに、トランプの私設法務コーディネーターであるボリス・エプシュテインが事件解決に向けて強い関心を示していたことも判明している。関係者によれば、彼がトランプのために動いているのか、あるいはライブ・ネイションのために動いているのか、その立場は必ずしも明確ではなかったという。

オーバルオフィスでの会談と電撃的な和解合意

停滞していた交渉は、わずか1週間のうちに大きく動き出した。

トランプ大統領は、なぜまだこの件が解決していないのかと疑問を呈した。

交渉の進捗を確認するために大統領が立ち寄ったこの会談の場で、トップダウンの指示により、その日のうちに最終合意が結ばれた。この合意により、同社は2年足らず前に司法省が分割を求めていた中核子会社チケットマスターを手放すことなく、主要な円形劇場等の支配を維持することが可能となった

現場の混乱と共和党系州を含む原告側の反発

突然の政治決着は、法廷や司法省の現場に大きな混乱をもたらした。ライブ・ネイションの社内最高法務責任者は、3月6日に連邦判事と面会した時点ですでに和解文書が署名されていたことを知らなかったと述べている。さらに、3月9日に和解が公表された際、司法省側の共同主任検察官は、その日の朝に初めて和解内容を受け取ったばかりであり、内容を精査できていないと法廷で述べた。

Trump Intervention Helped DOJ Ease Pressure on Live Nation

司法省の決定に対し、訴訟に加わっていた州政府の間では強い反発が広がった。共和党が主導する州を含め、大半の州がこの和解案をライブ・ネイションにとってあまりにも有利すぎるものと判断し、和解への参加を拒否して裁判闘争の継続を選択した

その結果、4月に行われた裁判で、陪審団はライブ・ネイションが米国の大規模コンサート市場において違法な独占状態を形成しているとの評決を下した。原告側である各州は、裁判官に対して同社の分割を改めて要求している。

政権側の弁明と今後の焦点

司法省の対応とホワイトハウスの関与をめぐっては、議会や法曹界からも厳しい目が向けられている。7月の司法長官指名公聴会において、トッド・ブランシュはホワイトハウスの役割について問われ、「直接の議論に関与していないため、それについて言及することはできないが、関与していなかったとは決して言わない」と述べるに留めた。

一方で、ホワイトハウスの報道官を務めるローレン・ビスは、大統領の姿勢を擁護し、has not weaponized the Department of Justice against his political foes or used it to help his friends.

しかし、司法省内部からは、企業が巨大化して法外な価格設定を行うことを防ぐための独占禁止法を、政権の意向で骨抜きにしているという不満の声が上がっている。

執筆者について: nipponese

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