ドナルド・トランプ大統領は金曜日、銃撃事件で延期されていたホワイトハウス特派員夕食会に、ウォルドルフ・アストリアホテルで開催された縮小版のイベントで出席しました。1時間以上に及ぶ演説の中で、トランプ氏は記者や政治的ライバルを攻撃し、最終的に「Trump 2028」の赤い帽子を被り、次回の出馬を表明しました。
暗殺未遂事件後の厳戒態勢と会場の変更
4月の年次晩餐会は、武装した容疑者コール・アレン(Cole Allen)が、当局の発表によれば大統領を暗殺しようとしてイベントに乱入したことで、銃撃により突然終了し、避難を余儀なくされました。コール・アレンは、トランプ大統領の暗殺未遂に関連して、大陪審により4つの罪で起訴されています。
金曜日の再スケジュールされた夕食会において、トランプ氏は自身の入場曲であるリー・グリーンウッドの「God Bless the U.S.A.」と共に登場しました。また、4月の攻撃時の対応だけでなく、日々の警護についてシークレットサービスに感謝を述べました。
「緩和」された演説の内容と矛盾
トランプ氏は、4月の事件前に準備していた攻撃的な演説を破棄し、より和解的なトーンを採用したと説明しました。「準備していた演説は、ほんの少しの間だったが、とんでもないもの(doozy)になるはずだった。私はとてもワクワクしていたし、人々を切り裂く(rip people)つもりだった。だが、何かが変わった。本当に良い方向へ変わった。だから、あのようなことはしたくなかった」と述べ、記者や政府関係者が集まった部屋で語りました。
しかし、トランプ氏は「それでも少しは切り裂かせてもらおう。構わないだろう」と付け加え、実際には1時間4分にわたる演説の中で、記者や公的人物への個人攻撃を繰り返しました。一部のコメントは人種差別に触れるものでした。また、夕食会で授与されたジャーナリズム賞の多くが、自身や政権に異を唱える記事に対するものであったことに触れ、「私はそれらの賞に口を出す権利があるのか?」と苦笑いしながら問いかけました。
「私の大統領職と同じように、2回目は常に最高だ。そして3回目はさらに良くなるだろう。冗談だが」ドナルド・トランプ、米国大統領
政治的ライバルと閣僚への個人攻撃
演説の中でトランプ氏は、民主党議員や自身の閣僚までも標的にしました。具体的に名前が挙がったターゲットには、以下の人物が含まれます。

- ガビン・ニューサム(Gavin Newsom)カリフォルニア州知事
- イルハン・オマール(Ilhan Omar)下院議員(民主党・ミネソタ州)
- バラク・フセイン・オバマ(Barack Hussein Obama)
- ジェーン・フォンダ(Jane Fonda)
- ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)
- 深夜番組のホストであるジミー・ファロン(Jimmy Fallon)とジミー・キメル(Jimmy Kimmel)
さらに、トランプ氏は自身のスピーチライターが作成したジョークを、演説しながら批判することもありました。また、出席者に「非常に美味しいビーフテンダーロイン、とても特別なビーフを皆が十分に楽しめたことを願っている」と語りかけました。演説の中では、イラン戦争についても短く言及しました。
メディアとの緊張関係と「2028年」への布石
トランプ氏は、ある女性記者をトランスジェンダーのSNSスターに例えたり、政治的なライバルたちの外見や知能を嘲笑したりしました。聴衆である記者たちは最初こそ好意的な笑いを見せていましたが、侮辱が積み重なるにつれ、会場は散発的な笑いしか起きない静まり返った状態になりました。

トランプ氏は、自身の2期目の開始以来、ニュースメディアを攻撃し、提訴し、行政措置を講じてきました。今回の夕食会には、彼が非難し、イベントへの出席を禁じた記者たちも出席していました。
演説の締めくくりに、トランプ氏は「Trump 2028」と書かれた赤い帽子を取り出し、次回の任期への出馬を宣言しました。これは、彼が来年もまた夕食会に戻ってくるという約束と共に、メディアとの関係における注目すべき瞬間となりました。
