チュニジア沖で移民船が転覆、13人が行方不明に
転覆事故の発生と救助状況
チュニジア人権監視団(Tunisian Observatory for Human Rights)のモスタファ・アブデルケビル代表が8月22日土曜日に明らかにしたところによると、転覆した船は木曜日の早い時間帯に出航した。この事故で2人が救助されたが、救助されたうちの1人は、転覆後に数時間にわたって海上で漂流していたと地元の船の乗組員に語った。アブデルケビル氏によれば、もう1人の生存者は危篤状態にあるという。
地中海における移民の現状
地中海は、アフリカや西アジアからヨーロッパを目指す移民にとって世界で最も危険なルートの一つとされており、多くの移民が定員オーバーの船や航海に耐えられないような粗末な船で海を渡ろうとしている。国際移住機関(IOM)の推計では、2014年以降、3万5,000人以上が地中海で行方不明となっている。また、チュニジア人権監視団は、2011年以降にヨーロッパを目指して海で行方不明になったチュニジア人は約1万人にのぼると見積もっている。

チュニジアはかつてヨーロッパを目指す移民の主要な出発点であったが、過去2年間で、欧州連合(EU)の支援を受けた取り締まりや海上監視の強化により、出発数は大幅に減少している。
EUとチュニジアの移民協定をめぐる論争
今回の事故を受け、移民の権利団体によるEUの移民対策への批判が改めて注目されている。7月にはアムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチを含む46の権利団体が、EUとチュニジアの間で2023年に締結された移民協定を批判する共同声明を発表した。

この協定は、チュニジアがEUの国境管理を行うための資金を提供するものだが、権利団体は、これが「海での無謀かつ暴力的な阻止」や「集団的かつ略式的な追放」を招き、深刻な人権侵害を助長・常態化させていると指摘している。これらの団体は、チュニジアの治安部隊が関与する移民対策や国境管理活動に対する資金提供を停止するようEUに求めている。
チュニジア政府は、この声明に対して公式なコメントを出していないが、これまで繰り返し、移民の流入が同国の人口構成を変えることを目的としているなど、移民の流入によって大きな負担を強いられていると主張してきた。
[https://www.aljazeera.com/news/2026/8/22/at-least-13-tunisians-missing-as-migrant-boat-headed-for-italy-capsizes?traffic_source=rss] [https://www.thehindu.com/news/international/many-tunisians-missing-after-migrant-boat-sinks-off-tunisia-group-says/article71376441.ece]