チェルシーは2026年9月12日、ホームのスタンフォード・ブリッジで行われたプレミアリーグの試合でハル・シティと2-2で引き分けた。モハメド・ベッルミの2得点でリードを許したチェルシーは、後半にジョアン・ペドロの得点で追いつき、辛うじて勝ち点1を獲得した。
試合前のチェルシーは、水曜日に行われたカラバオカップのリーズ・ユナイテッド戦で、2点のリードを許しながらも6-3で逆転勝利を収めた直後だった。シャビ・アロンソ監督はこの試合に向けて、リーズ戦のスタメンから9人を変更し、前節のアーセナル戦のメンバーから2人を変更した。エミ・マルティネスがゴールに戻り、ウェスレイ・フォファナ、リヴァイ・コルウィル、ジョレル・ハトの3バックで構成。ウイングバックにマロ・ギュストとペドロ・ネト、中央にリース・ジェームズとロメオ・ラビアを配置し、前線にはコール・パルマー、モーガン・ロジャーズ、ジョアン・ペドロを起用した。一方のハル・シティは、2017年1月以来となるプレミアリーグでのスタンフォード・ブリッジ訪問となり、昇格組ながら開幕3試合で1点も失わず勝ち点7を獲得してリーグ3位につけていた。
モハメド・ベッルミの活躍とチェルシーの守備の乱れ
試合は立ち上がりから動いた。開始早々の7分、コーナーキックの守備からチェルシーが鋭いカウンターを仕掛け、ジョアン・ペドロからパスを受けたモーガン・ロジャーズが、左サイドでリーガン・スレーターをかわしてニアポストへ低いショットを突き刺し、先制ゴールを決めた。しかし、昇格組ながら好調を維持するハル・シティは、セルゲイ・ヤキロビッチ監督の下で臆することなく反撃に出た。
チェルシーはその後、ペドロ・ネトが右から放ったシュートをコンスタンティノス・ツォラキスに止められるなどチャンスを作ったが、守備の集中力を欠いた。ツォラキスのクリアボールに対し、マロ・ギュストが対応に失敗してライアン・ガイルズに押し切られ、クロスからジョレル・ハトがバウンドを読み違えたところを、ベッルミが臨床的なシュートで決めて同点に追いついた。
さらに、左サイドからの攻撃で混乱が生じ、ベッルミが流したボールにルイー・コイルが合わせるが、これはリヴァイ・コルウィルのゴールラインクリアに救われた。しかし、その直後のコーナーキックで、エミ・マルティネスがクロスに反応できず、セミ・アジャイのヘディングがポストを打った後、こぼれ球に反応したベッルミがシュートを放った。ボールはディフレクションを伴いながらもマルティネスを破り、ハル・シティが2-1とリードして前半を折り返した。
シャビ・アロンソ監督の戦術変更と後半の展開
チェルシーを率いるシャビ・アロンソ監督は、今季1試合平均2失点という守備の乱れを改善するため、マクサンス・ラクロワを外し、3バックから4-2-3-1システムへの移行を試みた。しかし、この大胆な変更は機能せず、前半の守備の乱れを防ぐことはできなかった。
ハーフタイムで、アロンソ監督はハトに代えてペプ・チャバリアを投入した。対するハル・シティは後半に入って「封じ込めモード」に入り、セミ・アジャイやノベル・メンディが空中戦やクロス対応で圧倒的なパフォーマンスを見せた。キャプテンのリース・ジェームズが放ったフリーキックもツォラキスの好セーブに阻まれ、チェルシーはオープンプレーからのチャンス創出に苦しんだ。
膠着状態が続く中、試合の流れを変えたのはコール・パルマーの閃きだった。後半、パルマーが左サイドを力強く突破して正確な折り返しを送ると、ジョアン・ペドロがライジングショットを突き刺して同点に追いついた。
終盤の攻防と上位争いの行方
追いついた後もチェルシーはコントロールを欠いており、アロンソ監督はギュストに代えてダニー・ウェルベックを投入し、ジョアン・ペドロとの2トップ体制にしてダイナミズムを変えようとした。ウェルベックの投入後、パルマーが決定的なシュートを放ったほか、パルマーからパスを受けたモーガン・ロジャーズがチャンスを迎えたが、1億1,700万ポンドの男であるロジャーズはツォラキスに阻まれた。

一方のハル・シティも、ヤキロビッチ監督の采配による途中出場の選手たちが脅威を与え続けた。ブルック・ノートン=カフィーが突破からシュートを打つ場面があったほか、試合終盤にはモハメド=アリ・チョが決定機を迎えたが、至近距離からのシュートはマルティネスの正面を突いた。
この引き分けにより、今季のプレミアリーグで昇格組を相手にしたホームゲームで勝利がない状態が5試合まで伸びたことになるチェルシーは、次戦に向けて守備の立て直しという大きな課題を突き付けられる形となった。