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ダン・ドリスコール米国陸軍長官が辞任、ピート・ヘグセス防衛長官との対立が背景に

米国陸軍長官のダン・ドリスコール氏が、防衛長官ピート・ヘグセス氏との数カ月にわたる対立を経て辞任しました。在任約18カ月となるドリスコール氏は、国防総省内での軍指導部刷新を巡る方針を巡りヘグセス氏と意見が対立しており、数日中に退任する予定です。…

ダン・ドリスコール米国陸軍長官が辞任、ピート・ヘグセス防衛長官との対立が背景に

米国陸軍長官のダン・ドリスコール氏が、防衛長官ピート・ヘグセス氏との数カ月にわたる対立を経て辞任しました。在任約18カ月となるドリスコール氏は、国防総省内での軍指導部刷新を巡る方針を巡りヘグセス氏と意見が対立しており、数日中に退任する予定です。

ヘグセス防衛長官との対立と辞任の経緯

ダン・ドリスコール陸軍長官の辞任は、国防総省における指導部の激しい入れ替えが続く中で発表されました。複数の報道によると、ドリスコール氏とピート・ヘグセス防衛長官の間では、数カ月間にわたり緊張関係が続いていました。この摩擦の背景には、ヘグセス氏が伝統的な軍指導者や異論を唱える高官を排除しようとする動きに対し、ドリスコール氏が異議を唱えていたという事情があります。

特に、陸軍参謀総長のランディ・ジョージ氏が4月に理由の説明なく解任された際、ドリスコール氏は同氏を擁護する発言を行いました。

「私もジョージ将軍を愛している」 ダン・ドリスコール、陸軍長官(当時)

「ドローンの男」としての実績とホワイトハウスの評価

ドリスコール氏は、ドナルド・トランプ大統領の掲げる軍改革の推進役として知られてきました。特に新興の戦場技術を積極的に導入する姿勢から、ホワイトハウス内ではドローンの男という異名で呼ばれることもありました。41歳という若さで陸軍長官に就任した同氏は、陸軍の近代化を強く推進し、特にウクライナ軍が実装するような迅速な新技術導入を米陸軍でも目指していました。

ホワイトハウスのアンナ・ケリー副報道官は、ドリスコール氏の退任に際して声明を発表しました。

またケリー氏は、アメリカ陸軍は、最高司令官および陸軍長官と彼の働きのおかげで、かつてないほど強力になっていると強調しました。

国防総省の人事刷新と軍指導部の離職

ドリスコール氏の辞任は、ヘグセス氏が国防長官に就任して以来続いている、高官の大量解任劇の一環です。ヘグセス氏はこれまでに、海軍作戦部長や空軍参謀次長を含む12人以上の軍幹部を解任しており、その中には統合参謀本部議長のチャールズ・ブラウン氏や、前述のランディ・ジョージ氏も含まれています。

ダン・ドリスコール米国陸軍長官が辞任、ピート・ヘグセス防衛長官との対立が背景に
Photo: Yahoo

ドリスコール氏のキャリアと背景は以下の通りです:

  • 軍歴:2007年に陸軍将校として任官。騎兵小隊の指揮官として、2009年10月から2010年7月までイラクへ派遣された。
  • 学歴・政界との繋がり:イェール・ロー・スクールで副大統領JD・バンス氏と出会い、同氏のアドバイザーを務めた経緯がある。
  • 政治活動:2020年にノースカロライナ州の連邦議会議員選挙の共和党予備選に出馬したが、約8%の得票率で落選した。

今後の国防総省における人事の不透明感

ドリスコール氏は将来的にヘグセス氏の後任候補としても有力視されていましたが、今回の辞任によりその可能性は消滅しました。ヘグセス氏は、ドリスコール氏が副大統領と直接的な連絡ルートを持っていることに対して疑念を抱いていたと報じられています。特にウクライナ交渉など、自身の管轄を超えて直接的な外交に関与していることについて、摩擦の火種となっていたようです。

US Army Secretary resigns following months of tension with Pete Hegseth

現在、ドリスコール氏の後任や、国防総省が続けている軍指導部の刷新が今後どのように進むのかについては、公式な発表はなされていません。ヘグセス氏による軍のトップランクの入れ替えは、伝統的な軍の構造を大きく変えるものとして注目されており、ドリスコール氏のような若手改革派の退場が、今後の米軍の即応体制にどのような影響を与えるのかが注視されています。

Sources: Army Secretary RESIGNS amid tension with Hegseth
執筆者について: nipponese

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