サンディエゴ・パドレスは9月1日、球団のトッププロスペクトである捕手イーサン・サラスをメジャーリーグに昇格させたと発表した。20歳になったばかりのサラスは、現在メジャーリーグで最も若い選手となる。今回の昇格は、ロースターが28名に拡大されたことに伴うもので、パドレスは右腕のジョニー・ブリトーも傘下3Aから再招集した。
サンディエゴ・パドレスがトッププロスペクトの捕手イーサン・サラスを昇格
この決定を受け、パドレスはルイス・レンヒーフォを60日間の負傷者リスト(IL)に登録している。
2026年シーズンの復活と飛躍
サラスは2023年1月、国際アマチュア選手として最高評価を受け、560万ドルの契約金でパドレスに入団した。フロリダ州で生まれ、幼少期の一部をベネズエラで過ごした経歴を持つ。16歳でプロ入りする以前には、ベネズエラのウィンターリーグでプレーした経験もある。
パドレスはこれまでもサラスに対して非常に積極的な昇格を行ってきた。17歳の誕生日から数ヶ月で2Aに昇格させたが、18歳を迎えた2024年シーズンは打率.206、4本塁打に留まるなど苦戦を強いられた。さらに2025年シーズンは背中のストレス反応により大半を欠場することとなった。
しかし、2026年シーズンは完全復活を遂げている。2Aでシーズンを開始し、7月末に3Aエルパソへと昇格。3Aでは24試合に出場し、打率.326、出塁率.410、長打率.539という好成績を残した。この期間、三振数(10)を上回る四球(14)を選び、高い選球眼とコンタクト能力を証明している。
メジャーリーグでの役割と期待
サラスの評価について、MLBパイプラインは全体23位の有望株として位置づけている。守備面でも高い評価を得ており、3Aエルパソでは捕手として盗塁阻止率33.3パーセントを記録した。

パドレスのクレイグ・スタメン監督は、サラスの昇格について「彼は素晴らしいシーズンを送ってきた。実力で勝ち取った結果だ」と評価した。球団はサラスを将来の正捕手として見据えており、今回の昇格はポストシーズン進出を争うチームにとって重要な補強となる。
現在、パドレスにはルイス・カンポサーノとフレディ・ファーミンの捕手二人が在籍している。そのため、サラスは捕手としての出場だけでなく、指名打者(DH)や代打としての起用も想定されている。特に左打ちのギャビン・シーツの足の捻挫や、スイッチヒッターであるレンヒーフォの右膝前十字靭帯断裂といったチームの故障者発生も、サラスの昇格を後押ししたとMLB Trade Rumorsは伝えている。
記録的な若さでの昇格
サラスがメジャーリーグの試合で捕手として出場すれば、1991年にイバン・ロドリゲスが19歳でデビューして以来、最も若い捕手となる。パドレスの球団史上、これより若い年齢で捕手として出場したのは1971年のマイク・アイビー(19歳)のみである。

パドレスは今回の昇格により、サラスをルール・ファイブ・ドラフトから保護するために必要な時期よりも1年早く40人枠に登録した。これにより、サラスは今後少なくとも6シーズンにわたって球団の管理下に置かれることになる。
スタメン監督は「メジャーリーグに到達することは容易ではなく、若くしてこれほどの注目を浴びながら結果を残し続けることも並大抵のことではない」と述べ、サラスのこれまでの苦難と成長に敬意を表した。球団にとっての「サクセスストーリー」であるサラスの挑戦は、今まさに始まったばかりである。