コロンビア西部で発生したマグニチュード7.4の大地震により、ペレイラやカリなどで甚大な被害が確認され、死者は少なくとも164人に達しました。就任直後のアベルアルド・デ・ラ・エスプリエラ大統領はスケジュールを中断して対応にあたっており、現地では救助活動が続けられています。
カリとペレイラにおける甚大な被害と救助活動の状況
人口約220万人を抱えるカリでは、これまでに少なくとも85人が死亡しました。複数の多層階ビルが倒壊や半壊の被害を受け、住民が路上への避難を余儀なくされました。また、市内の病院では高層階のフロアの一部が崩落し、患者約600人ががれきに覆われた路上で治療を受ける事態となりました。
カリでボランティアとして救助活動に参加しているカルメン・ヤスミン・ガルシアさんは、自身のグループがこれまでにがれきの中から7人を救出したと証言しています。しかし、別の場所ではさらなる生存者の捜索が難航しており、現場の緊迫した状況を次のように語っています。
救助チームでボランティアを務めるカリ住民のカルメン・ヤスミン・ガルシアさんは、あらゆる必要な形で協力する意向であると述べています。
また、被害が大きかったリサラルダ県の州都ペレイラでは、66人の死亡が報告されています。住宅街の複数のブロックがコンクリートと鉄骨の山と化しました。ペレイラの空港では、地震の激しい揺れによって天井の一部が崩落する様子がソーシャルメディア上の動画で確認されています。
アベルアルド・デ・ラ・エスプリエラ大統領による緊急対応と治安維持
政権発足からわずか数日というタイミングで大規模災害に見舞われたアベルアルド・デ・ラ・エスプリエラ大統領は、事態の深刻さを受けて自身の公式スケジュールをすべて一時停止すると発表しました。デ・ラ・エスプリエラ大統領はスケジュールの中断を宣言し、国家を挙げた救助と支援に全力を注ぐ姿勢を示しています。


コロンビア大統領のアベルアルド・デ・ラ・エスプリエラ氏は、必要なあらゆる方法で協力していく所存であると表明しています。
大統領の発表によると、カリ市単独で35人が死亡し、188人が行方不明となっています。また、現地からの略奪行為の報告を受け、夜明けまでに1,000人の治安部隊がカリに派遣される予定です。被害を受けたカリやペレイラでは、現地時間の月曜夜から夜間外出禁止令が施行されました。大統領は報道陣に対し、危機に際してイデオロギーの違いを超えて国民を守る姿勢を強調しました。
コロンビア大統領のアベルアルド・デ・ラ・エスプリエラ氏は、必要なあらゆる手段を用いて協力する意向であると述べています。
遠く離れたニューヨークのコロンビア人コミュニティに広がる不安
母国の大きな災害は、国外で暮らすコロンビア人コミュニティにも強い衝撃を与えています。米国のニューヨーク・クイーンズ区ジャクソンハイツにあるコロンビア系のベーカリーなどに設置されたテレビ画面には、カリの崩壊した建物や、マニサレスで塔の一部が裂けた大聖堂の映像が映し出されました。地元住民はテレビ画面を通じて母国の惨状を目の当たりにし、安否確認に奔走しています。
今回の地震は、1,000人以上の死者を出した1999年のコーヒー生産地域での大地震や、今年6月に隣国ベネズエラで6,300人以上が犠牲となった大規模な地震の記憶を呼び起こしています。今回の災害は過去の甚大な地震と比較されていますが、かつてベネズエラへ支援の手を差し伸べたコロンビアが、今度は深刻な支援を必要とする立場となりました。救助活動が続けられる中、現地および国内外のコミュニティは今後の安否情報と復旧の行方を注視しています。