2026年8月10日、コロンビア西部でマグニチュード7.4の地震が発生し、少なくとも111人が死亡しました。震源はチョコ県のサン・ホセ・デル・パルマル付近で、カウカ川流域やペレイラなど広範囲で甚大な被害が出ており、救助活動が続いています。
コロンビア西部を襲った記録的地震
「あなたは一人ではありません。コロンビアには国民を思いやり、最も困難な瞬間に助けるために全力を尽くす大統領がいます」 アベルアルド・デ・ラ・エスプリエジャ、コロンビア大統領
主要都市での被害状況と救助の最前線
死者の大半はチョコ県周辺の地域で報告されています。特に被害が集中しているのはリサラルダ県のペレイラ市や、バレ・デル・カウカ県のカリ市です。ペレイラのマウリシオ・サラサル市長は、市内で少なくとも18人が死亡し、多くの住民が倒壊した建物に閉じ込められていると地元ラジオ局に伝えました。また、マニサレス市では市長のホルヘ・エドゥアルド・ロハス氏が、ネオゴシック様式のカテドラルを含む複数の建物が倒壊したことを明らかにしました。
不明者捜索と政府の対応
当局の発表によると、少なくとも111人の死亡が確認されていますが、安否不明者の数は増え続けています。月曜夜の時点で、市民が運営するウェブサイトには2,700人以上の行方不明者情報が寄せられました。ダナ・カロリーナ・サモラ氏は、震源に近いエル・カイロで消息を絶った叔父の情報を公開しました。エル・カイロは町の80%が損傷したとされ、サモラ氏は「私たちは恐れています。通信障害だけで、無事であることを願っています」と不安を口にしています。
就任したばかりのデ・ラ・エスプリエジャ大統領にとって、この災害は最初の大きな試練となります。大統領はクイドを訪れ、軍と警察の総力を挙げて救助活動にあたると発表しました。また、被災した住宅の修理期間中に家賃補助を行う方針も示しています。米国国務省は、緊急避難所や食料などの支援として1,550万ドルの支援を行うことを表明しました。
インフラへの影響と今後の課題
航空当局は、ペレイラ、マニサレス、アルメニア、カルタゴ、ブエナベントゥーラの各空港で運航を一時停止しました。インフラの毀損は深刻で、特にチョコ県はジャングルや水路に囲まれた地理的要因もあり、アクセスの制限が救助活動の障害となっています。チョコ県のヌビア・カロリーナ・コルドバ=クリ知事は、県内で少なくとも12人の死亡が確認されたと報告しました。
今回の地震は、1999年に1,200人以上の死者を出したコーヒー生産地域の震災を想起させています。専門家は、コロンビアが環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイア)に位置していることを指摘しており、地震への警戒が改めて強まっています。救助活動の初期段階にある現在、被害の全容は依然として不明な部分が多く、救援物資の配送と被災者の避難確保が当面の最優先事項となっています。