ドナルド・トランプ大統領のホワイトハウス改装に対するバラク・オバマ元大統領の皮肉を発端として、与野党間で激しい応酬が繰り広げられている。
ホワイトハウスの改装と「チーズケーキ・ファクトリー」の喩えを巡る応酬
対立の発端となったのは、ミシガン州デトロイトで行われた民主党の上院候補アブドゥル・エル=サイエドの応援演説である。バラク・オバマは、トランプ大統領がホワイトハウスの改装や新たなボールルームの建設、随所への金箔装飾に執着していることを皮肉った。.
バラク・オバマはCNBCの報道の中で、「ホワイトハウスが、サダム・フセインがチーズケーキ・ファクトリーを開いたかのような見た目になってしまっている」と述べた。
この発言に対し、トランプはミシガン州での自身の演説やソーシャルメディアを通じて猛反発した。ドナルド・トランプは自身の投稿でオバマを「極めて無能な大統領だった」と切り捨て、イラン政策や過去の選挙結果を引き合いに出して非難を強めた。さらにトランプは、オバマが言及した飲食店について「非常に成功した企業だ」と擁護し、相手側がそうした企業を好まないと主張した。
トランプはまた、ホワイトハウスの東翼を解体してボールルームを建設したことや、ノース・ポルティコの円柱の修理、ローズガーデンの舗装、オーバルオフィスの金色の壁面装飾などを挙げ、これらは歴史的建造物を適切に維持するために必要な改修であったと長時間を割いて弁護した。
財務長官スコット・ベッセントによる外食と大統領センターへの批判
論争は政権幹部にも飛び火した。スコット・ベッセント財務長官は、オバマの発言に対抗するかのようにワシントン市内の店舗を訪れ、名物のメニューを注文したことを明かした。

スコット・ベッセントはCNBCの報道の中で、「私がいつも頼んでいるのは、フレンチディップ・チーズバーガーだ」と語った。
ベッセント財務長官はさらに、オバマがシカゴに建設中のオバマ大統領センターについて、そのデザインをダース・ベイダーの墓のようだと批判した。
11月3日の連議会中間選挙を控えた激戦州での攻防
この口論の背景には、連邦議会の勢力図を左右する11月3日の中間選挙が間近に迫っている事情がある。オバマは民主党基盤の支持を固めるため、生活費の高騰などを理由に現政権の政策運営を批判し、ミシガン州でエル=サイエドらの集会に駆けつけた。
世論調査やアナリストの予測では、有権者の経済的不満が根強く、与党共和党が上下両院で厳しい戦いを強いられていることが示されている。トランプは遊説先のミシシッピ州などでも声を枯らしながら支持を訴えており、選挙戦の終盤に向けて両陣営の衝突はさらに激しさを増している。