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イスラエル、孤立を深めるなか欧州の極右勢力と急速に接近

パレスチナ自治区ガザ地区での軍事作戦をめぐり国際社会で孤立を深めるイスラエルは、一部に過去の反ユダヤ主義の負の遺産が残されているにもかかわらず、欧州の極右勢力と急速に接近している。AFP通信が報じたところによると、ネタニヤフ政権は外国の政治家がガザでの戦闘を批判すれば「ユダヤ人に対する憎悪をあおっている」と非難する一方、イスラエルを支持する姿勢さえ示せば過去やイデオロギーに関わらず受け入れる方針をとっている。 フランス極右党首の過去の報道をイスラエル閣僚が擁護 フランスの調査報道サイトが9月28日に報じたところでは、極右政党「国民連合」のジョルダン・バルデラ党首が10代の頃にユダヤ人を侮辱するような発言をしたとされる。この報道に対し、イスラエルのアミハイ・シクリ・ディアスポラ・反ユダヤ主義闘争相がバルデラ氏を擁護する姿勢を示した。シクリ氏は、来年のフランス大統領選に関する世論調査で支持率トップを走るマリーヌ・ルペン氏が勝利した場合に首相就任が有力視されるバルデラ氏について、イスラム組織ハマスに対抗する欧州において最も毅然とした声を上げる人物の一人と評価した。さらにシクリ氏は、バルデラ氏が2023年10月7日にハマスの襲撃を受けた音楽フェスティバル「スーパーノバ」の現場やガザ地区との境界周辺のコミュニティーを訪問し、サバイバーらと面会したと強調している。 写真:AFPBB News オーストリア自由党との関係正常化と歴史的転換点の称賛 イスラエルはかつて、2000年にオーストリアで元ナチス党員らによって設立された極右政党「自由党」を含む連立政権が発足した際、駐オーストリア大使を本国に召還し、同国に対する国際的なさらし上げ運動を支持した経緯がある。しかし、ネタニヤフ政権はこの自由党との関係正常化にかじを切った。今年9月には、自由党のヘルベルト・キクル党首が政権を獲得した際の政策綱領に「反ユダヤ主義および反シオニズムとの闘い」を盛り込むと表明したことを受け、シクリ氏がこれを「歴史的転換点」だと称賛している。 欧州や中南米の指導者への接近とコーシャ認証の狙い イスラエルはスウェーデンやスペイン、英国など欧州の他の極右指導者とも接近し、イスラム教徒移民の流入という共通の懸念を通じて絆を深めている。さらに遠く離れた中南米のアルゼンチンやコロンビアに誕生した強硬右派かつ親イスラエルの大統領についても、歴史的転換点として称賛している。一方で、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢」との接触は、少なくとも現時点において例外的に避けられている。2017年から2022年まで駐ドイツ大使を務めたジェレミー・イサカロフ氏は、欧州の極右政党がイスラエルとの関係構築によって一種の「コーシャ認証」を手に入れているとAFPに指摘した。 イスラエル側が直面する国際的地位への影響と懸念 イサカロフ氏は、極右側には過去の反ユダヤ主義からの脱却を証明するメリットがある一方で、イスラエル側にとっては自らの価値観や国際的地位を損なうデメリットしかないと警鐘を鳴らす。過去3年間、中道派や左派からのイスラエルに対する批判が強まる中、イスラエルの右派政治家の間には共通の要素を持つ勢力と接近することで批判に対抗しようという動機が生まれている。しかし、ドイツのみならずフランスやオーストリアを含む他の欧州諸国においても、イスラエルは極右勢力を支援することが現地のユダヤ人コミュニティーにどのような影響を与えるかをまず最初に考慮すべきだとイサカロフ氏は訴えている。英国では昨年、イスラエルが極右の扇動者トミー・ロビンソン氏を歓迎し、イスラム過激派に対する同氏の見解を称賛したことを受け、地元のユダヤ人団体から懸念の声が上がっており、国際的な波紋が広がっている。

イスラエル、欧州極右に接近 元ナチスに設立された政党とも

パレスチナ自治区ガザ地区での軍事作戦をめぐり国際社会で孤立を深めるイスラエルは、一部に過去の反ユダヤ主義の負の遺産が残されているにもかかわらず、欧州の極右勢力と急速に接近している。AFP通信が報じたところによると、ネタニヤフ政権は外国の政治家がガザでの戦闘を批判すれば「ユダヤ人に対する憎悪をあおっている」と非難する一方、イスラエルを支持する姿勢さえ示せば過去やイデオロギーに関わらず受け入れる方針をとっている。

フランス極右党首の過去の報道をイスラエル閣僚が擁護

フランスの調査報道サイトが9月28日に報じたところでは、極右政党「国民連合」のジョルダン・バルデラ党首が10代の頃にユダヤ人を侮辱するような発言をしたとされる。この報道に対し、イスラエルのアミハイ・シクリ・ディアスポラ・反ユダヤ主義闘争相がバルデラ氏を擁護する姿勢を示した。シクリ氏は、来年のフランス大統領選に関する世論調査で支持率トップを走るマリーヌ・ルペン氏が勝利した場合に首相就任が有力視されるバルデラ氏について、イスラム組織ハマスに対抗する欧州において最も毅然とした声を上げる人物の一人と評価した。さらにシクリ氏は、バルデラ氏が2023年10月7日にハマスの襲撃を受けた音楽フェスティバル「スーパーノバ」の現場やガザ地区との境界周辺のコミュニティーを訪問し、サバイバーらと面会したと強調している。

イスラエル、孤立を深めるなか欧州の極右勢力と急速に接近
写真:AFPBB News

オーストリア自由党との関係正常化と歴史的転換点の称賛

イスラエルはかつて、2000年にオーストリアで元ナチス党員らによって設立された極右政党「自由党」を含む連立政権が発足した際、駐オーストリア大使を本国に召還し、同国に対する国際的なさらし上げ運動を支持した経緯がある。しかし、ネタニヤフ政権はこの自由党との関係正常化にかじを切った。今年9月には、自由党のヘルベルト・キクル党首が政権を獲得した際の政策綱領に「反ユダヤ主義および反シオニズムとの闘い」を盛り込むと表明したことを受け、シクリ氏がこれを「歴史的転換点」だと称賛している。

欧州や中南米の指導者への接近とコーシャ認証の狙い

イスラエルはスウェーデンやスペイン、英国など欧州の他の極右指導者とも接近し、イスラム教徒移民の流入という共通の懸念を通じて絆を深めている。さらに遠く離れた中南米のアルゼンチンやコロンビアに誕生した強硬右派かつ親イスラエルの大統領についても、歴史的転換点として称賛している。一方で、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢」との接触は、少なくとも現時点において例外的に避けられている。2017年から2022年まで駐ドイツ大使を務めたジェレミー・イサカロフ氏は、欧州の極右政党がイスラエルとの関係構築によって一種の「コーシャ認証」を手に入れているとAFPに指摘した。

イスラエル側が直面する国際的地位への影響と懸念

イサカロフ氏は、極右側には過去の反ユダヤ主義からの脱却を証明するメリットがある一方で、イスラエル側にとっては自らの価値観や国際的地位を損なうデメリットしかないと警鐘を鳴らす。過去3年間、中道派や左派からのイスラエルに対する批判が強まる中、イスラエルの右派政治家の間には共通の要素を持つ勢力と接近することで批判に対抗しようという動機が生まれている。しかし、ドイツのみならずフランスやオーストリアを含む他の欧州諸国においても、イスラエルは極右勢力を支援することが現地のユダヤ人コミュニティーにどのような影響を与えるかをまず最初に考慮すべきだとイサカロフ氏は訴えている。英国では昨年、イスラエルが極右の扇動者トミー・ロビンソン氏を歓迎し、イスラム過激派に対する同氏の見解を称賛したことを受け、地元のユダヤ人団体から懸念の声が上がっており、国際的な波紋が広がっている。

執筆者について: nipponese

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