アップルは10月23日、同社初となる折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」を発売する。直販価格は最小構成で36万4800円(税込)から。予約開始直後から高い人気を集める一方、先行する競合製品と比較した際の実用性や、初期モデル特有の体験について評価が分かれている。
10月23日発売のiPhone Duoが直面する高価格と期待
アップルは10月23日、同社初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」を発売する。10月16日の予約開始時点から人気が集中しており、発売日当日の入手は困難な状況が続いている。最小構成での直販価格は36万4800円(税込)に設定された。高価格帯の製品として、ユーザーが支払う金額に見合う体験を提供できるかが焦点となる。レビューを担当した西田宗千佳氏は、製品としての完成度は高いとしつつも、初日の利用においては一部で落胆が生じる可能性があると指摘している。
パスポートサイズがもたらす独特の携帯体験
iPhone Duoの大きな特徴は「パスポートサイズ」と呼ばれる独自の縦横比にある。折りたたみ型スマートフォン市場においてアップルは後発だが、先行する製品群を研究し、アップルらしい設計を施した。一般的なスマートフォンと比較して縦方向が短く、開いた際には横長になる形状を採用している。本体重量は公称値で254g。決して軽量とは言えないが、普段から大型のiPhone 18 Pro Maxを利用しているユーザーにとっては、手に持った際に意外なコンパクトさを感じさせる設計となっている。
競合製品Galaxy Z Fold8とのサイズ感比較
サイズ感については、8月に発売されたサムスンの「Galaxy Z Fold8」と類似点が多い。折りたたんだまま使用する際の印象は近いものの、細部の仕様で明確な差異がある。以下に公称値によるスペック比較をまとめた。
- iPhone Duo:重量254g、カメラ部が横方向に配置
- Galaxy Z Fold8:重量201g、カメラ部が縦方向に配置
iPhone Duoはカメラユニットが横方向に伸びているため、端末を保持した際に指がカメラにかかりにくいという特徴がある。一方で、縦配置のカメラを採用するGalaxy Z Fold8は、持ち方によって指がカメラに触れやすい傾向がある。
今後の折りたたみスマホ市場におけるアップルの戦略
アップルがなぜ今回のようなハイエンドモデルのみを投入したのか。Business Insider Japanは、半導体から見えるアップルの戦略について報じている。折りたたみ市場への参入は後発となったが、同社は筐体の形状や指のかかり心地に至るまで、細かな操作感を調整することで差別化を図っている。今後、このパスポートサイズという形状が市場にどのように受け入れられるか、また高価格帯の折りたたみスマートフォンが一般的なiPhoneユーザーの選択肢として定着するのかが、今後の市場動向を占う重要な指標となる。