Apple MusicとApple One:4年ぶりの広範な価格改定
Apple Musicがライセンス料高騰を理由にサブスクリプション料金を値上げ
Appleは、音楽ストリーミングサービス「Apple Music」の料金を、2022年以来となる値上げに踏み切りました。今回の改定について、Appleは「ライセンス料の高騰という結果として、Apple Musicは本日よりサブスクリプション料金を値上げします」と説明しています。Music Business Worldwideも、Appleが個人、学生、ファミリーの各プランにおいて「ライセンス料の高騰という結果として」価格を引き上げていると報じました。

米国市場におけるApple MusicとApple Oneの料金改定
米国市場における具体的な変更点は以下の通りです。個人プランは月額10.99ドルから11.99ドルへ、ファミリープランは16.99ドルから19.99ドルへと3ドルの引き上げ、そして学生プランは5.99ドルから6.99ドルへとそれぞれ変更されました。この価格改定は、Apple Musicが1億曲以上のカタログを提供する中で、約4年ぶりとなる価格上昇を意味します。この影響は、Appleのサブスクリプションバンドルである「Apple One」にも及んでおり、Apple Oneファミリープランは月額25.95ドルから27.95ドルへと引き上げられました。
世界8カ国で実施されたiCloud+の月額料金引き上げ
この価格調整は米国にとどまらず、世界規模で展開されています。英国やヨーロッパを含む他の市場でも価格が上昇しており、Appleは日本においてもiPhoneの価格を最大11%引き上げました。また、Appleは米国においてMacBookやiPadなどの製品価格も引き上げています。
さらに、Appleは「iCloud+」の価格も、ナイジェリア、トルコ、ベトナム、日本、エジプト、ニュージーランド、フィリピン、インドネシアといった国々で引き上げました。この変更は、AppleのiCloudサポートドキュメントの更新によって明らかになり、上昇率は国やプランによって11%から55%の範囲となっています。
ナイジェリアとフィリピンにおける為替変動とiCloud+の価格改定
特に顕著な例として、ナイジェリアでは50GBプランが従来の900ナイラから1,300ナイラへと値上げされ、最大の引き上げ幅を記録しました。トルコでは50GBプランが39.99トルコリラから49.99トルコリラへと変更されています。フィリピンにおいても同様にiCloud+の価格が改定され、50GBプランは49ペソから59ペソへ、12TBプランは3,590ペソから3,990ペソへと上昇しました。これらの価格改定の背景には、為替の変動が影響している可能性が高いとされています。フィリピンペソが安値を記録したことも、現地の価格設定に影響を及ぼした要因の一つです。

ブラジル、チリ、ペルーにおいてもiCloud+のコストが見直されており、一部のプランでは最大34%の値上げが実施されました。ただし、米国におけるiCloud+の価格は現時点で据え置かれています。Appleは、こうしたハードウェアの価格引き上げやサブスクリプション料金の改定を、世界各地の市場状況に応じて実施しており、数百万人のユーザーが利用するクラウドストレージやストリーミングサービスにおいて、継続的なコスト増の波が広がっています。